昨日の日曜日17日はイザットハウス福井店、潟^ケウチ工務店様(福井県坂井市)の構造内見会と気密測定実演会でした。
壁は耐震面材ダイライトと気密シート貼り、それにフェノバボードの外断熱とウレタン吹き付け内断熱のダブル断熱です
屋根も野地板に気密シート貼りにフェノバボードそれに屋根裏にはウレタン吹き付けのダブル断熱、そして床下の基礎立ち上がり断熱は押し出しポリスチレンフォームB−3種、外周部にもスラブ水平断熱仕様です。
サッシはYKK樹脂トリプルサッシAPW430の最高グレードの仕様でした。
温熱性能はQ値0.9W/m2k、外皮UA値は0.26w/m2kという北陸ではまずめったに見れない最高の温熱性能です。
国の次世代省エネ基準の北海道はQ値で1.6w、外皮UA値で0.46Wですから、北海道の基準大きく上回っています。
次世代基準から1ランク上の高断熱化技術委員会の目標基準HEAT20のG2の北海道の0.28よりまだ上の性能です。
現場には小さな電気ストーブ2台したが、それだけで寒くなく、その性能を身をもって体験しました。
換気システムは有名なドイツの熱交換換気システムでした。
竹内専務さんの並々ならぬ温熱性能のこだわりを感じました。
建坪は87坪と大きく、気密測定するとなんとC値が0.0cm2でした。しかし穴がない0ということではありません。基礎断熱の床下と屋根断熱の小屋裏の気積が大きく気密測定対象床面積は376.98m2です。測定隙間相当面積は13cm2でした。13÷376.98=0.03cm2m/m2がC値になります。
小数点第二位で四捨五入して印刷されるので記録紙は0.0cm2と表示されます。
26年間2000軒以上の気密測定を私はしてきましたが過去に0.06という数値の家は測定しましたが0.03cm2は初めて経験しました。
内見会には東京からイザットハウスの本部の担当者と福井の建築関係者の方も数値をみてびっくりしていました。
構造内見会に来られるお客様は実際に家を建てる計画のある方が多くかなり勉強せれておられます。
子どもさん連れの家族で来られた方でご主人様は内断熱やセルロースファイバー断熱の家を検討されている人でした。
外断熱のことを知りたくて見学会に来られていました。
私からは外断熱の良さはまづ木材熱橋がないこと、木材のそり、ひび割れがあっても外断熱は内断熱よりも気密が保てること。
外断熱と内断熱のダブル断熱にすると温熱性能はぐんとよくなること。
窓が温熱環境に大きく影響するので、窓の性能を高めること。アルミ複合ではなく樹脂サッシにすること。
それには隙間風が入ると熱損失が多くなるので気密は省エネと換気を計画的にするには絶対気密が重要になること。
人間は寒さに弱いので家の中の温度差のない住宅にしなければならない。
とくに暖かい茶の間から寒いローカ、洗面所を通り熱いお風呂に入って高齢者が心筋梗塞や脳梗塞で瞬間的に意識を失いお風呂で亡くなる危険性があるので高気密高断熱住宅にすることが重要。
北陸の家は大きくて立派だけど寒さに弱い。人口比で浴室の事故死は富山がワースト1位、石川ワースト4位、福井県がワースト5位という状況、歳をとっても安全で健康的な家にしなければならないこと。
以上私のいろいろな温熱の話を熱心に耳を傾けて聞いていただきました。
とてもやりがいのある充実した内見会でした。
posted by 山男のつぶやき at 05:00
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