おはようございます
健太郎です。
8月26日は 石川県能美市松が岡で
活タ藤建築事務所さまの現場の
気密測定を行いました。
現場に入ると工事用の
足場がぎっしり。
完成図が想像しにくいですが
勾配天井 & 吹き抜けあり
スキップフロアありの
仕様でしょうか。
それでいて軒が深い。
おそらくリビングの床と
繋がるようにウッドデッキが
付くと想像します。
天井も足場も大きな勾配が
付いているため、こう見えます。
なかなかの角度。
それではチェックしていきます。
サッシはYKKのAPW430。
樹脂トリプルガラス。
そのグラスウールを
タイベックスマート(気密シート)内に
充填しユラソールで気密処理。
床の剛床のジョイント部
柱の立ち上がりも
ユラソールで気密処理。
柱の立ち上がりには
コーキングも入っていました。
ダブルの気密処理です。
これは2階の天井の気密処理。
見てもらえば分かりますが
木材のジョイント、接合部、
気密シートとの取り合い。
あらゆるところを気密処理しています。
おっと珍しい。
縦ラインに貼り忘れ発見。
きつい体制ですが
しっかりユラソールを
貼りました。
他に貼り忘れがないか
テープの浮きがないか
監督さんが点検しています。
ユニットバス下の
スタイロフォームのジョイントも
ユラソールで気密処理。
それでは測定します。
気になる気密測定の
結果はいかに...。
C値 = 0.060cm2/m2 のウルトラ気密(0.1cm2/m2以下)でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
それではC値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
作業はテープの浮きの押さえや
気密テープの貼り忘れ
チェックなどです。
木材のジョイント部に
気密テープのない箇所がありました。
難しく入り組んだ取り合い部分。
テープに浮きがないか
押さえて押さえて確認します。
筋交い周りも浮き易いので
しっかり押さえていきます。
ユラソール(気密テープ)から
ネバネバがはみ出していますね。
剥離紙を剥がして施工すると
化学反応を起こし、ブチルのような
ネバネバの粘着質が出てきます。
このネバネバが強い接着力の秘密。
ただし、完璧ではないので
接着箇所を何度か押さえた方が
良いと考えます。
これはどのテープにも言える
ことですが。
6人で約1時間ほど
テープを押さえて回りました。
さて、テープ押さえによる
C値改善の結果はいかに...。
C値 = 0.053cm2/m2 のウルトラ気密(0.1cm2/m2以下)でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
測定結果にC値改善を頑張った
監督さんは嬉しそうに
結果を撮影していました。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
8cm2 → 7cm2 と
1cm2の隙間が埋まりました。
n値(隙間特性値 範囲1〜2)は
1.13 → 1.01 と隙間風が
超入りにくい特性に大幅改善。
ちなみに0.053cm2/m2は
安藤建築事務所さまで過去最高値。
純粋な気密シート貼りの仕様で
こんな数値が出るとは2年前は
考えもしなかった。
次の測定が楽しみです(^^♪
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