2023年03月02日

岐阜県安八郡神戸町で気密測定


稜です。

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2月8日は岐阜県安八郡神戸町で
鞄建ホームズさまの現場の
気密測定を行いました。

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中に上がります。

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天井・壁の断熱材は、
セルロースファイバーと
なっています。
気密シート貼りの施工で、
シートのジョイントは勿論
タッカーを打った場所まで
丁寧にテープが貼ってあります。

写真 2023-02-08 8 06 41.jpg

更に外壁側には付加断熱として
ネオマフォームが貼ってありました。
ジョイントにテープを貼って
こちら側でも気密を取った
仕様となっていますね。

写真 2023-02-08 7 57 34.jpg

サッシはYKK APW430。
樹脂トリプルガラスです。

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チェックしていきます。
サッシ周りは、
ウレタンで気密処理
されています。

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玄関土間の断熱材の取り合い。
ウレタンにテープにコーキングと、
適材適所で使い分けされた
気密処理が施されています。

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現場は基礎断熱となっています。
基礎を貫通している配管周りは
防蟻ウレタンで処理したのち、
気になる箇所に上から
コーキング処理してあるようです。
ウレタンはコーキングと比べると
ミッチリビッチリと隙間が
埋まるわけではありませんので、
その対策として素晴らしい処理
だと思います。

写真 2023-02-08 8 44 18.jpg

他にも換気システム用の
貫通部がありましたが、
現状は処理が出来ない箇所なので
テープを貼って気密を
確保しています。

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間仕切り壁の配線貫通部。
しっかりとコーキングで
気密処理されていますね。

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それでは測定を始めます。
気になる結果は...

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C値=0.29cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.3cm2/m2。

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C値改善作業(隙間埋め)
をします。
天井の配管貫通部付近。
貫通部の処理として
コーキングを打っていますが、
その上からテープで気密シートの
気密処理がされている為、
テープが浮いて気密シートに
隙間が出来てしまっています。

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コーキングの上から
テープを貼ったとしても、
間違いなく剥がれてしまいます。
ですので、この場合は
浮いたテープの上から更に
コーキングを打ち込むことで
隙間を埋めることにしました。

その後、改めて漏気チェックを
しましたが、
問題なく処理出来ていました。

写真 2023-02-08 9 16 18.jpg

玄関ドアの下端。
これだけ気密処理して
あるのも関わらず、
漏気を起こしているようです。

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更にコーキングで気密処理
をしました。
玄関土間まわりは本当に
漏気を起こしやすいですね。

写真 2023-02-08 9 40 48.jpg

室内の耐力面材上部に
出来た小さな隙間。
気密シートはこの黒テープの
位置に来ている為、
このように隙間があれば
勿論漏気を起こします。

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隙間にチュビチュビと
コーキングを流し込んで、
ピッチリと埋めてしまいます。
とても丁寧な処理が
施されているんですが、
こんな細かい箇所だと見逃して
しまいそうになりますよね。

写真 2023-02-08 8 55 24.jpg

小さな隙間は処理しましたが、
そうなるとこの耐力面材の反対側。
こちら側の取り合いも上部からの
伝い漏れを危惧しなくては
なりません。

写真 2023-02-08 9 31 09.jpg

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他にも木と木のジョイント
などからも漏気がありましたので、
気密テープを貼って気密処理
をしていきました。

写真 2023-02-08 11 00 07.jpg

C値=0.25cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.3cm2/m2。

αA (家全体の隙間面積)が
33cm2 → 28cm2
となっています。

写真 2023-02-08 10 58 32.jpg

この結果に、
立ち合いされたお施主さまは
納得されたご様子でした。

正直、気密シート貼りって
かなり気密を取るのが
難しくて大変なので、
初めて測定させていただく
気密シート貼りの仕様の現場は、
毎度恐る恐るといった感じで
出向くのですが、
とても丁寧な施工が
されていましたので、
かなり驚いてしまいました。

しっかりとした処理は
その時点の気密だけでなく、
年数が経っても経年劣化に
強く快適な生活が保たれます。

完成の気密測定も
とても楽しみです。
posted by 山男のつぶやき at 06:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 気密測定
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