2023年03月08日

岐阜県岐阜市秋沢で気密測定


稜です。

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2月14日は岐阜県岐阜市秋沢で
鞄n辺建設 プラスホームさまの
現場の気密測定を行いました。

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中に上がります。

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屋根と壁の断熱は、
ウレタン吹き付け断熱と
なっています。

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サッシはYKK APW330。
樹脂ペアガラスです。

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チェックしていきます。
サッシ周りは、
ウレタンで気密処理
されています。

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二階の床(合板)と胴差し、
梁との取り合い部分です。
ウレタンで気密処理
してありますね。
気密的にも断熱的にも
プラスに働くのでおススメです。

玄関土間の土台と基礎の
間のパッキンです。
コーキングで気密処理
されています。
たとえ気密仕様のパッキン
であろうと、
ジョイント箇所や基礎の
レベルなどによっては、
隙間が出来てしまいます。
特にジョイントからは
漏気を起こしやすいので、
前もって気密処理をしておきたいですね。

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現場は基礎断熱仕様。
基礎に空いた穴や配管の
貫通部などは塞いでおく
必要があります。
こちらは水抜きの穴ですが
しっかりと埋めてありますね。

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配管の貫通部です。
こちらは隙間がありますね。
室内側から気密処理しておけば
漏気はほぼ抑えられると思いますが...

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ここは念には念をで、
外側からもしっかり
処理しておきます。

基礎の断熱材がボード状の
スタイロやカネライト
であった場合は、
室内側の配管貫通箇所以外にも
断熱材の裏側を伝って
漏気を起こしてしまう
ケースがありますので、
後から削る必要性を考慮しても
外側で気密処理しておくのが
一番確実だと思います。

写真 2023-02-14 8 09 09.jpg

気密測定の際には、
外に繋がっている配管は
目張りする必要があります。

テープを貼って目張りする
ケースというのがほとんど
だと思うのですが、
穴の大きなスリーブ管やダクトには
風船で目張りするのも効果的です。

スリーブの中で膨らむことで
ミッチリと密着してくれて
隙間がしっかり潰れますし、
すぐ外せるので簡単です。
ただし、空気が抜けたり
小さめのサイズで詰めると、
測定の最中に風船がスポッと
抜けてしまう可能性もありますので
管理はしっかりしておきましょう。

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床断熱仕様の場合、
床や柱の取り合いを
気密処理しなければいけません。
先ほどお伝えした通り
現場は基礎断熱なんです。
でも、柱の下端の隙間には
ウレタンが詰まっていますよね。

これは、床下エアコンのシステムで
床下で暖めた空気をガラリから
居室内へ排出する際に、
ガラリ以外に隙間があると
その分暖気が違う所に
逃げてしまいますよね。

だから、その対策として
床に出来た余計な隙間を埋めて
効率的に室内に暖気を回す
目的があるんです。

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それでは測定を...とその前に、
玄関ドアの下端に隙間が出来ていて
光が見えていますので、
先に埋めておきましょう。

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よし、これでバッチリですね。
土間の付近は後の工程で
埋まるケースが多いですが、
現時点での気密を正確に
測定するためにも、
しっかりと埋めておきましょう。

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それでは測定を始めます。
気になる結果は...

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C値=0.18cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2

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C値改善作業(隙間埋め)
をします。
屋根の勾配と梁の取り合い
に出来たこの隙間。
手を近づけて確認してみると、
漏気していました。

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ウレタンを吹き付けて
気密処理をしました。
高所で狭く、ウレタンが
吹き付けづらいこともあって、
隙間が出来てしまいがちな箇所。
屋根の勾配が大きいほど
漏気を起こしやすいので、
注意しておきたいですね。

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スリーブの貫通部の
上の方に隙間が出来て、
光が見えてしまっています。

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こちらもウレタンで
気密処理を行いました。
ウレタンは吹いた後で
膨らんでくれるので、
隙間が埋まりやすい印象が
あるかもしれませんが、
狭い箇所はそんな都合よく
埋まってはくれません。

鞄n辺建設 プラスホームさまの現場は
断熱力の高い30倍発泡の
ウレタン吹き付けですので、
100倍発泡のようにモコモコと
膨らんでくれない事も
影響していますね。

それでは再度測定を始めます。
結果は...

写真 2023-02-14 10 13 31.jpg

C値=0.15cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

αA (家全体の隙間面積)が
30cm2 → 25cm2

n値 (隙間特性値 範囲1〜2)が
1.52 → 1.44
となっています。

写真 2023-02-14 10 15 03.jpg

この結果に、
立ち合いされた社長は
納得されたご様子でした。

C値は少数第二を四捨五入
した表示になりますので、
ギリギリ 0.1cm2/m2 に
届きませんでした。

とはいえ、とても良い気密。
完成時の測定も楽しみです。
posted by 山男のつぶやき at 06:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 気密測定
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