2014年07月31日

室温33℃、湿度75%の真夏で結露


真夏の今、結露しているので見てほしいと住宅会社の監督さんから電話がありました。

冬場だったら、結露はわかるのですが、この暑い夏に結露?、雨漏りでないのかと疑問に思っていました。

築3年の床、壁、屋根ウレタン吹き付け断熱の高気密高断熱のお家です。

このお家は冬も結露するというので隙間風がどこからか入るのじゃないかと気密測定をしました。

共働きで普段は窓を閉め切っています。

室温33℃、湿度75%、気密数値は良い数値でした。

結露は窓下の窓枠と壁のクロスとの間、1mmか2mm程度隙間が空いており、名刺を入れてみると水でびちゃびちゃです。

 
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奥様から

「私の家は24時間換気は回しっぱなしで、除湿機もかけっぱなしなんです。それでもここで結露しているんです。雨も降らないになぜ結露するんですか?」

断熱の施工も床下、小屋裏も調査しましたが、厚めにウレタンが吹き付けられ問題ありません。

ではどうしてここに結露するんだろう?

原因として考えられるのは洗濯ものです。

1階の洗面所に大量の洗濯ものが干してありました。

それも窓を閉め切り干しておられます。

洗濯ものは一般的に1日10〜20kgの大量の水蒸気が発生します。24時間換気と除湿機だけではとても水蒸気を100%とることはできません。

33℃、湿度75%ですから、33℃の絶対湿度は35.6g×0.75=26.7g/m3(水蒸気量)

27℃の100%の時の含みうる水蒸気が25.7gなので27℃以下の部分があると結露します。

考えらられることは真夏でも1日の最低温度は夜明け前の5時から6時頃です。夜間外気が20℃近くにもさがると、サッシ枠の壁に隠れたアルミの部分に大量の水滴が発生、その水をプラスターボードが吸いクロスがはがれたり、水が室内壁までたれてきたと考えられます。

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結露防止対策としては

@ 洗濯物は室内で干さない。外かテラスで干す。どうしても室内で干す場合は雨が降らない限り2階の窓を開ける。

A 冬場の結露防止対策としては、寝るとき以外は各部屋のドアを開け、室温の温度差のないようにする。室温が低いと高い部屋から水蒸気の移動(水蒸気分圧の圧力差)により温度の低い部屋に結露する。

以上の温熱環境報告書を出しました。
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posted by 山男のつぶやき at 07:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 結露
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