この間から防音室の見積もりで予算オーバーで頭を悩ましていました。
大建工業の防音建材で見積もったのですが、予算がないからここまで出せないと、住宅会社の担当者から他社メーカーで考えてくれんかとの言われていました。
そこで「デザインやかっこよさ別にしてくれるなら、吸音性能の高い旭ファイバーのガラスクロス額縁貼りでどうでしょうか?」
と私から提案しました。
「わかった。福田さんに任せるよ。頼むね」
ドラムは低音域の125HZ〜250HZの周波数の音が大きく、ここを最大に吸音できる材料を選びます。
生の板状グラスウールが最大ですが、工場騒音なら使えますが、防音スタディオにはとてもつかえないので、意匠性を考えるとガラスクロス額縁貼りが良いと考えました。
ドラムの遮音は床、壁、天井はRCコンクリート構造にしますので、遮音は先ず大丈夫です。
問題はドラムという大音量を音をいかに吸音して弱めるかです。
平均音圧レベル85dB以上を長時間、耳に暴露を受けると聴覚障害の恐れがあります。
昔、長年機織り機械工場で働いてきた人が耳の聞こえが悪くなり、職業性難聴の人が増えたことでも知られています。
人の耳に優しいドラム室は徹底的に吸音です。
今回の防音室は予算と遮音吸音性性能の両立という難しいテーマでした。
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