鰍bONCEPT建築設計様(金沢市)の富山県射水市の高気密高断熱住宅の中の防音室工事中で、お施主様にトランペットの音だしをしてもらい防音測定をしました。
施主様はトランペットの奏者です。高気密高断熱住宅の中にトランペット防音室というかなり技術を要する工事です。
私は気密断熱と防音、騒音を専門としていますので、防音工事の怖さはよく知っています。
高気密高断熱は冬と夏に合否の結果がでます。防音工事は楽器の演奏をした瞬間に合格か不合格がでます。
それだけに工事中間で音出しをしないと完成してからでは直せません。
大工さんが工事中に中間で音を出してもらい、ダメな部分は直す必要があります。
防音室の壁の内装化粧吸音材は貼られていない状態でしたが、お施主様にトランペットを吹いてもらうと最大音圧レベル111.2dB(A)でした。
平均音圧レベルは108dB(A)です
防音室の外の外壁の窓位置から50cm離れた距離で平均音圧レベル測定数値61dB(A)でした。
防音室外壁の遮音度数値は47dB(A)でした。
防音室の窓は現在、YKKAPWのトリプルガラス窓単体です。換気口は防音フードの取り付けがまだなしで、気密テープで塞いだ条件での測定で遮音度が47dB(A)でしたら、防音工事の結果は合格です。
現場でCONCEPTの橋本社長さんには、APWの窓の室内側のインナーサッシのこれから取り付ける窓ガラスの厚みは、APW430のガラスの厚みと違う厚みのガラスを必ずつ使って下さいとお話しました。
ガラスが同じ厚みだとコインシデンス効果(限界周波数)の影響で音が抜ける周波数の音域があります。厚みを変えることでそれぞれの弱い部分を補いガラスの遮音度を上げなければなりません。
防音フードが現場にありました、長さ約80cm、これを取り付け、ガラスの厚みを替えたインナーサッシを取り付けると、おそらく外の隣地境界線上で45dB(A)以下になり国の環境基準をクリアーできると思います。
完成時の測定が楽しみです。
【騒音と防音の最新記事】