高気密高断熱住宅築18年の24時間換気扇のモーターを取り換えてファンは回りましたが、換気せずお施主様から室内がカビがは生えてきたとのクレームが起きたというので、私に原因の調査依頼がありました。
モーター本体の場所が車庫の天井にあり断熱部位の外にありました。
電気屋さんが天井を外してみると、なんと換気パイプが外れていました。
繋ぎがテープのみで締め付けバンドがないのです。
新しい換気モーターに取り換えたのでこの弱い継手が外れたのですね。
繋ぎ直しましたが、室内の換気は全くしません。
これはパイプの中に結露の水が溜まっていると診断し、電気屋さんに一部パイプに穴をあけたところ大量の水が流れ落ちてきました。
工務店の社長さんも立会し
「東北や北海道の寒い地域はダクトを保温しないと温度差でパイプの中が結露することは知っていたが。北陸はそんなに寒くないので結露しないと思ってメンテしやすい車庫のの天井にモーター本体をつけた。でも住宅と車庫とのほんの2mほどでこんなに結露するとは思ってもみなかったよ」としきりに反省の言葉でした。
結局大工さんを呼び、天井を外し、下地のヌキを切り断熱のないパイプの部分に保温材を巻いてもらいました。
結局1日がかりのクレーム処理工事工事となり、最後に私が室内の排気口すべての換気流量を測り施主様に確認してもらいました。
このようにほんのわずかでも保温材がないと結露します。
寒い地域であろうが、暖かい地域であろうが温度差が必ずあります。ダクトの保温は絶対しなければなりません。
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