住宅も延床300m2を超える大きなお家は温熱外皮UA計算書提出の義務化があります。
お得先の住宅会社から411m2(124坪)の外皮UA計算の依頼がありました。
今まで100物件以上、Q値計算や外皮UA計算をして公的審査機関の適合証明を通してきましたが、延床300m2を超える物件は初めてです。
中庭が多くあり、それに下屋根もたくさんあるので、桁、梁、胴差など木材熱橋面積の積算にとても時間がかかりました。
窓はYKK APW430樹脂トリプル遮熱ブルーガラス、玄関ドアもYKK APWイノベストと高性能の窓です。
壁、天井、床の断熱材種類、厚み、熱伝導率λ、土間床断熱の厚み、部位、寸法など図面詳細をよく見てパソコンに入力が間違いないか何度も確認します。
計算結果は0.42w/m2・k。
国の次世代省エネ基準、北陸地域は0.87w/m2・kなので2倍以上断熱性能の良いUA値でした。
壁に外張断熱の付加断熱をすれば、断熱種類、厚みと実際計算してみないと正確には出ませんが、おそらく0.36〜0.38wくらいまで性能が上がるでしょう。
計算はやっと終わりましたが、公的審査機関の適合証明を貰わないといけません。
通常の住宅は計算書は多くて30ページほどですが、このお家は38ページにもなりました。
これから審査官と計算書のやりとりが始まります。
設計士さんや現場管理の人であれば、ソフトを使いパソコンに打ち込みすればだれでも計算はできます。
しかし外皮UA計算のプロは適合証明を通すまでが仕事なので、これからが勝負です。
是正、指摘事項が必ず何回かあります。審査官により、土間断熱部位を徹底的に見る人、木材熱橋を細かくこだわる人。
サッシの自己適合宣言書のU値、日射熱取得率と図面のサッシの寸法など、サッシ周りを徹底的に調べる人などそれぞれの審査官によつて重視する審査ポイントが違うことが多々あります。
審査官からサッシ周りを徹底して是正、指摘が来ると、こちらも審査官以上にメーカーのデーターを調べつくし再計算をします。そうしないと通せません。
国の次世代省エネルギー基準の外皮UA計算マニュアルの解釈に関して審査官の拡大解釈や解釈の考え方の違いで審査官の主観が入り審査されることがあります。
おかしいなと思いながらも、その場合どうしても審査官の考えに従わざるを得ないこともありました。
はたしてどんな審査官が待っているのだろうか・・。
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