15日は潟zリケン様(津幡町)の富山県小矢部市の気密測定でした。
現場の仮設トイレに入ると、なんと木の端材で手作りのトイレットペーパーのボックスにペーパーが入っていました。以前から仮設トイレにボックスを作っておられます。
今回も堀専務さんが手作りで作ったものです。現場の職人さんに気持ちよく使ってもらうよう優しい心づかいを感じを感じます。
気密ポイントの柱、床の取り合いは丁寧に気密テープとコーキングされていました。
窓は樹脂窓YKK APW 330。
気密C値は0.4cm2でした。
堀専務さんは測定器を見て確認されていました。
ここの現場もう一つの特徴はトイレの音が伝わりにくいように壁にGWで吸音されています。
音源のトイレ側は袋状のグラスウールのポリエチレンフイルムを取り、GW現しの生にして反対側の壁はクラフトフィルムの耳の部分をタッカーで止めていました。
ポリエチレンフイルムの袋状だと高音域の音は殆ど吸音されません。
GW密度10kg50oでは中高音域2000HZ、17%、3200HZ、11%、なんと4000HZでは5%しか吸音をしないのです。全音域平均吸音率N.R.Cは58%です。
全音域でも半分ちょっとの吸音性能です。
これはポリエチレンフィルムが吸音を邪魔しているのです。
GW32kgで袋状でない生だと4000HZでは94%、、N.R.Cは87%です。
GW48kgですと、4000HZ、97%、N.R.Cは91%となります。
堀専務さんは防音の基本をよく知っておられ、トイレ側は生にされています。
入り口のトイレドアを防音性の高いものにするとまずトイレのあのザ〜とする水の音はまず聴こえないと思います。
仮設トイレの手作りのボックスの心づかいといい、トイレの音対策といい細かい部分の気遣いに感銘しました。
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