3月5日は荒井好一郎建築設計室様(富山市水橋)の富山市のイナーパティオの13帖のペレットストーブのある完成時の大豪邸(富山市)の気密測定でした。
駐車場から玄関へのアプローチには井戸があり、丸い川石とドウダンツツジや石楠花など和風の趣の素敵な玄関でした。
片引き木製製作玄関戸を開けるとなんと一面のタイル床でこのインナーパティオのタイル床が13帖もありました。(タイル床の全体の写真を撮り忘れていました)
パティオの中の2階へは吊階段になっています。
そのインナーパティオにペレットストーブがあります。
家の中心のパティオの上は抜き抜け大空間です。
パティオを中心にモダンな畳と床の間、天井はよしず張りの船底天井は素晴らしい匠の技を感じます。
また格子の建具、障子戸など伝統的な和風は今ではめったに見れません。
庭の植栽と高岡金物のモダンな雨トイが素敵でした。いつまでも庭を眺めていたい素晴らし庭でした。
気密測定は、とても良い気密C値でした。
荒井様はこのタイル床にペレットストーブの熱を蓄熱させて家全体の暖房まで考えられ、設計したと言われました。
基本は熱の逃げにくい高気密高断熱住宅だから蓄熱効果がでます。
このお家の蓄熱容量を計算してみました。
タイル厚み10mm、タイル下コンクリート30mmまでペレットストーブの熱が25℃蓄熱されるという条件の計算です。
タイル床面積 21.29m2の広さでした。
タイルは容積比熱624kcal/m3℃、コンクリート容積比熱481kcal/m3℃です。
タイル10mm 21.29m2×0.01m=0.2129m3
@タイル蓄熱量 0.2129m3×624Kcal×25℃=3321Kcal
コンクリート30mm 21.29×0.03=0.6387m3
Aコンクリート蓄熱量 0.6387×481×25=7680Kcal
合計 @3321+A7680=11001Kcal
11001÷860=12.79Kw
計算してみると12.79KWも蓄熱されます。
なんと5.6Kwのエアコン2.3台分となります。
気密、断熱の性能の高いお家なので、真冬さぞかしペレットストーブで温かいお家になると思います。
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