2021年05月19日

2階の床の防音対策まで考えている高気密高断熱住宅の気密測定


5月15日は嵐建築さん(石川県能美市)の白山市の気密測定でした。

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外壁は断熱耐震パネルHP工法の住宅です。

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窓は樹脂窓YKK APW330です。

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屋根はアイシネンウレタン吹き付け断熱、屋根勾配なりに無垢の杉板を貼る仕様です。

ゆったりとした吹き抜けの大空間が良い感じですね。

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嵐建築の専務さんは剛床下の大引と断熱材の取り合い、剛床上の柱との取り合いまで、
上下ダブルで気密テープを貼っていました。

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換気システムはスウエーデンのガデリウス3種ダクト換気でした。

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配管はフレキダクトではなく塩ビ管です。

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フレキダクトは配管の中がどうしてもダゴダゴになりがちで、
その上、空気の抵抗が高いので同じ換気風量を回すのに、
中がすべすべの塩ビ管の方がはるかに換気モーターの負荷が小さくモーターが長持ちするから、「塩ビ管にしているんよ!」と、嵐さんから言われました。

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フレキダクトの配管内摩擦抵抗係数は1.0〜0.04で、塩ビ管は0.026です。

フレキと比べると塩ビ管の方が摩擦抵抗が小さくモーターの負荷が少ないので
モーターが長持ちします。

ただ施工しやすいフレキダクトと違い、塩ビ管の配管工事は大変な手間がかかりますので、
最近はフレキダクト配管がほとんどです。

手間暇がかかるのに、あえて塩ビ管施工にされる家造りの心に感銘しました。


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私も換気を本業としていて、以前塩ビ配管で30年経ったお家のメンテに行ったことがあります。一度もモーターの取替をしていないお家でした。

換気風量測定をしましたが、新築時と変わらない風量で全く風量は落ちておりません。
それで、メンテは給気口のフィルター交換だけでした。

配管の中がすべすべだと、換気のモーターがいかに長持ちするかが分かりました。

それと、このお家は2階の床衝撃音を防ぐために、
なんと板状生のグラスウールを2階床下に施工していました。

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紙やポリエチレンフィルムのない生のグラスウールは吸音率が高いのです。
それをよく知っている嵐さんは気密断熱、換気と防音対策まで考えて施工していました。

さて、気密測定のC値は0.2cm2/m2と素晴らしい数値です。

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可愛い娘さんとお施主様夫妻が立ち合いされ、測定器の数値を見て安心されておられました。

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posted by 山男のつぶやき at 06:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 騒音と防音
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