おはようございます
健太郎です。
6月3日は 岐阜県羽島市足近町で
鞄n辺建設 プラスホームさまの
現場の気密測定(完成)を行いました。
室内に入ると木の
いい香り。
無垢の床板はパイン。
リビングは明るく
温かみのある色合い。
天井が一部高く
梁見せ天井になっていました。
リビングの隅に
カウンターテーブル。
木製のガラリを開けると
床下用エアコンがビルトインされていました。
冬に稼働させて床下(基礎内)を温め
ガラリから暖気を出す仕組み。
2階に上がると天井に
これまた木製ガラリ。
小屋裏階段を上ると
そこには エアコンが...。
小屋裏が冷房室になっており
夏用エアコンになります。
エアパスファンで冷気を
各部屋に回す仕組み。
夏は 冷気を上からおろし
冬は 暖気を下からあげます。
これは松尾設計方式の全館空調です。
試運転の結果は上々。
真夏、真冬も どんとこいです。
さて、気になる完成気密の
結果はいかに...。
C値 = 0.20cm2/m2 の超高気密でした。
かなり良い結果... というか
渡辺建設さまの最高新記録です!!
でも、ここから
C値改善(隙間埋め作業)するのが
渡辺建設さまです。完成で...
同時給排のレンジフードの
正面パネルを外し
ダクト周りの隙間を気密処理しました。
ここは以前にお話ししましたが
レンジフードONで内部が負圧になり
隙間から空気を引っ張りまくるので
抑えておきたいポイントです。
もう一つは給気口等の
気密処理。
給気口に限らずパイプファンなど
モノを外すとこんな感じに
なっていることが多いです。
拡大するとこんな感じ。
面白くないのがスリーブ(筒)と
ボードの隙間です。
ここは給気口ですが下手すると
壁の中に空気を入れる可能性があります。
ここにパイプファンなどの換気扇が
ついている場合は壁の中の空気を
引っ張ることも...。
この現場はすべての給気口を
外してもらい
スリーブとボードの隙間を
埋めるように気密処理してもらいました。
この気密処理は完成気密を
上げるとともに壁の中に
空気を入れさせない効果があります。
絶対おすすめ。
さて、C値改善後(隙間埋め後)の
測定結果は...。
C値 = 0.17cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。
測定結果に 渡邉社長はとても喜び
詳細結果を確認されていました。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
25cm2 → 21cm2 と
4cm2 の隙間が埋まりました。
n値(隙間特性値 範囲1〜2)は
1.31 → 1.13と隙間風が入りにくい
特性に大幅改善。
完成気密でここまで
上がるのは稀なこと。
しかも今回の気密処理は
壁の中の空気を引っ張らない
壁の中に空気を入れさせないという
経年劣化対策の1つです。
皆さんもぜひ
お試しください(^^♪
【気密測定の最新記事】
気密処理は奥が深いですね、やればやっただけ数値に反映されて楽しいかも
我が家も完成入居してますがまだまだ細かい所を処理したら少しづつ快適側へシフトできるかもですね!
質問です、流石に入居生活後の測定はした事無いですよね?
引っ越して2年経ったお家を測定したことがあります。
そのお家がGWに気密シート貼りで0.3p2のとてもよい気密C値でしたが、お施主様から何か電気のコンセントあたりから冷たい風を感じると言われ、工務店さんを通して測定したところ電気のコンセントから、冷気が入っていました。
工務店の監督さんがコンセント周りのクロス下地のPBをはがしてみたところ、気密コンセントボックスと気密シートの取り合いの気密テープが浮いてはがれていました
真夏外気33℃くらい暑いと、外壁のサイディングは45℃くらいになりますので、その熱が少しGWを通して熱でテープが剥がれたようです。
それからこの工務店さんはGWを入れ気密シートを貼りその上から縦胴縁を貼り、そこに電気の線を通してその胴縁の上から今度は横胴縁を施工しPB12.5oの貼ると気密シートからPBまでが42.5mmとなりますので気密シートを破らず電気コンセントボックスが取り付けができるのでこの気密施工をしています。
引っ越しした後でも測定はできますが、測定代がかりますので、窓、玄関を閉めて台所のレンジファンを強運転すると、隙間があるとそこから外気が入るのが分かります。
やってみてください。
お金をかけずに簡単に隙間探しができます。