2009年01月06日

床下断熱施工の気づきにくい注意点


P1000159.JPG最近の住宅の工法としてネダタルキではなく大引の間に断熱をいれその上から構造用合板(剛床)厚み24mm、28mmを貼りそして化粧材のフロアーやジュウタンを貼る工法が増えています。
メリットはキュッキュの床鳴りがほとんど解消される、また地震の横揺れに対してとても強いことですね。
ところが施工面で注意することがあります。
大引と板状断熱材をとめるのにZピンとかオメガピンの金物で下に落下しないように止めるのですが、構造用合板がとても重いのでどうしても施工する時にそっと伏せるような施工がしにくくバタン!と倒して剛床を伏せることが多いのです。そうするとこの勢いの圧力で金物のピンが下へ押し付けられて断熱材と剛床との間に空間が出来る恐れがあります。
断熱材は隙間があると空気の対流が起きて熱の移動がおき断熱の効果が薄くなります。
このためにはピン金物使用の場合はお施主様引渡し前には必ずの断熱の点検チェックが必要です。
それでも気づかないことがあります。台所に給水、排水、給湯の配管が貫通する部分は大工さんがいくら気をつけて仕事しても後の設備工事屋さんが剛床と断熱材に穴を開け配管を通す時無理やり斜めに入れると下の断熱材がずり落ちてしまいます。
ピン金物は薄い板なのでこの配管を通す力に負けてしまいます。
この写真のようになってしまいます。
引渡し前に工務店様は必ず床下をチェックしましょう。
【高断熱高気密の最新記事】
posted by 山男のつぶやき at 22:45 | Comment(5) | TrackBack(0) | 高断熱高気密
この記事へのコメント
さすが、福田さんですね!
なかなか断熱関連の仕事をされている方でも床下まで
そうそう気を配って点検される方はいないと思います。
Posted by Hana at 2009年01月07日 19:30
英様
コメントありがとうございます。
断熱工事のなかなか気の付かないところを知っていただいて何しろ間違いのない、いい工事を工務店様にして欲しいだけですよ。
Posted by 福田温熱 at 2009年01月07日 21:59
福田社長
*根太レスでの断熱施工の場合は機密テープで目張りすれば落下しないのでは。
*断熱材を貫通させる配管・配線工事があれば
発砲材もしくは気密テープで気密施工が必要ではないでしょうか。

人間は目線以外の高さは意外と気付かないですね。現場監督と確認しました。屋根・床下が大切です。
福田社長様の的確なご指摘です。
Posted by 米田です at 2009年01月08日 22:10
米田社長様
気密テープの目張りは米田社長のおっしゃる通りです。
しかし給水、排水、給湯のパイプ貫通する部分は気密テープをした後、設備屋さんがまっすぐに穴を開けそっと通せばよいのですが、給水、給湯管は斜めになることが多く、そのまま押し込むと気密テープもオメガピンも力に負けてしまい床下に断熱材がずり落ちることになります。
一番大事なのは配管屋さんがこのことを知っているか、配管施工後床下を点検しているか、ですね。
現場監督さんが配管屋さんに、このことを指導して欲しいのです。
Posted by 福田温熱 at 2009年01月08日 23:10
住まいは多くの異業種の集まりです。それを束ねるのが、工務店の現場監督や大工さんです。
監督の経験と勉強は大切で、何処でもしっかり行なっている事と思いますが、他業種の方への住まい造りへの取り組み方をきちんと伝える事ですね。同感です。
弊社も監督はじめ他の協力業者との連携を再確認します。有難う御座います。
Posted by 福田社長様 at 2009年01月09日 10:10
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