2011年10月17日

フジ創ホーム様のマングローブの家


富山県高岡市の潟tジ創ホーム様の高気密高断熱工法のマングローブの家の換気システムの施工の打ち合わせをしました。
建築場所は射水市です。
この工法の特長は外壁が終わるまでブルーシートを覆い雨が当たらないように配慮されていることです。

IMG_1096.jpg

マングローブの家はドイツの高断熱の工法を取り入れている工法です。
断熱力はかなりレベルの高い工法ですね。

外壁の柱4寸(120mm)のセルロースファイバーを120mm充填吹きこみその外にケナボードを張り、耐力壁を造り、そしてその外に板状断熱材ロックウール80mmを張るというなんと外壁の断熱厚み200mmです。現場はケナボードを張った状態で板状ロックウールはまだでした。

IMG_1102.jpg


IMG_1097.jpg

天井はやはりロックウールを400mm吹きこみ断熱、床下はセルロースファイバー105mmを施工しています。

IMG_1098.jpg

そして驚くべきことに窓はエクセルシャノンのトリプルガラスの樹脂サッシの仕様です。

IMG_1100.jpg

今回初めての取引させていただき、私からは換気システムを納入させていただきました。
そこで女性の現場監督さんと電気工事屋さんと現場の施工の仕方の打ち合わせをしました。

2階部分に400mmも吹きこみ断熱をするのですが、配管が400mmを越え桁梁を乗り越える部分がありますので保温材巻のダクトをつかって配管内の結露防止をしました。

IMG_1103.jpg

この施主様の家の温熱Q値計算をしてみるとなんと1.36W/m2Kでした。
北陸は国の基準は2.7W以下、東北3県は1.9W以下、北海道は1.6W以下ですから超高断熱の家です。

これは断熱材の厚みが厚いでけでなくトリプルガラス樹脂サッシの熱貫流率U値は1.23W/m2Kだからできることです。
通常のアルミ樹脂の複合サッシは4.07W、アルミ樹脂複合のLow−Eガラス仕様で2.33Wですから、いかにサッシの断熱性能を重視しているかがわかりますね。

マングローブの家の断熱仕様は北欧ドイツ政府の断熱基準を取り入れています。
このドイツの住宅のCO2削減の対策がどれだけ厳しいかわかりますね。
低燃費住宅でいかに電力、ガスのエネルギーの消費を少なくするかは日本の住宅業界にも言えることではないでしょうか。

【高断熱高気密の最新記事】
posted by 山男のつぶやき at 06:55 | Comment(4) | TrackBack(0) | 高断熱高気密
この記事へのコメント
<北欧ドイツ政府の断熱基準>、専門的な内容は全然理解できませんが、日本の工法に環境先進国の基準を適応させて建てられる家が出来ているんですね。
何だかほっとできるお話です。
Posted by uzkunitachi05 at 2011年10月17日 12:09
uzkunitachi05さん

いつもコメントありがとうございます。
05さんのこの間からの奈良旅行の記事のブログ楽しく読んでいます。
記事を読み、いろいろと人生があるんだなといつも感銘しています。自分の人生はどうなんだろうかとふと考えることがあります。

ところでこのマングローブの家工法を取り入れておられる住宅会社の方は皆さんが勉強されているのには驚きました。

社長さんや一部の設計の方だけが熱心な会社は知っていますが、全社員の人が貪欲に情報収集してこれだけ勉強している会社は私の知るとこではこの会社だけですね。

ですから質問が専門的で私の知らないことがあります。

こちらこそ勉強をさせていただいていますよ。
今もドイツ製の独自な換気システムを教えていただき私がそれについて勉強中です。

これからこのような先進的な会社がお施主様から求められますね。

もう原発に頼らず地球に優しい家造りが必要なんです。ほんとに・・・。



Posted by 山男のつぶやき at 2011年10月17日 14:05
いつもありがとうございます。
私たちも、マングローブさんから教えてもらいつつ、地域性も考慮しつつ、試行錯誤している最中です。
ですから、マングローブの工法とは違ってきてますね。
言わば、『フジ創ホームの低燃費住宅』です☆
お施主様にいい家を提供できるようがんばって行きたいです。
これからも、私からの突然の『質問!!』って電話すると思いますが、よろしくお願いします。
いつも、社長共々感謝しております。

ありがとうございます。
Posted by 高藤 at 2011年10月17日 18:28
高藤さん

コメントいただきありがとうございます。

高藤さんが別名「カリスマ女性現場監督」と言われる理由が今ひしひしとわかってきました。(笑)

わからないことがあればびしびし納得いくまで質問をする。納得して理解するといち早く図面や現場に取り入れるこのすごさはただ者ではないですよ。

私は今度は何を質問されるかな?高藤さんが納得する答えができるかな?これにはよく調べて間違いのない答えを出すために自分が勉強しないとついていけません。

次々と新しい工法や省エネ機器が開発され時代に乗り遅れないよう情報収集のアンテナを立て耳を傾けないと時代に取り残されそうです。

ドイツのマングローブ家の工法は徹底的に熱抵抗の数値を高め熱をブロックする省エネ工法です。

しかし日本は四季があり北陸は夏は蒸し暑く、冬は雪のい多い土地です。

特に夏の熱さと湿度が高いところなので熱を取り込んでしまうと今度は熱を外にだして涼しくすることが大事になります。

これには一部吹き抜け空間をつくり高窓か屋根の天窓を開放して風の通り道を造り室内に熱を溜めない工夫があります。

北面の1階の小窓に防犯格子をもうけそから北の空気を取り入れ電動の高窓か天窓から排熱するこれも涼しくする方法です。

また外壁、屋根面は確実に排熱するよう屋根のトップまで連続した通気層を設け、1階土台の外壁面から空気を取り入れ温度差換気の対流原理を利用して屋根のトツプの棟換気から排熱する方法もあります。

また南面に落葉樹を植えたり、芝生など照り返しを防ぐ植栽で夏を涼しくする方法などいろんな夏対策があります。

またクールチューブのような地熱回収の方法も考えられます。

マングローブ工法にこの北陸の気候に合ったものを考えプラスアルファーを開発すればどこにも負けない独自の「フジ創ホーム低燃費住宅」がきっとできます。

微力ながらそのときは私も参加させてくだい。



Posted by 山男のつぶやき at 2011年10月17日 23:18
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/48855212

この記事へのトラックバック
最近のトラックバック