2011年10月21日

あさひホーム様のトリプルエコ住宅地熱回収換気の調整


小松の鰍さひホーム様のトリプルエコ住宅が完成し現場監督の川端様と床下地熱回収換気システムの調整チエックをしました。
現場は金沢市の木曳野小学校のすぐ近く木曳野団地の中です。

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トリプルエコ住宅は石川県のブランド制度に認定された自然エネルギーを活用した高気密高断熱の家です。
この工法は米田社長様が考案し、温熱環境の技術的な面を私がお手伝いさせていただきました。
無農薬、完全外断熱、基礎防蟻外断熱、地熱回収換気システム、檜無垢柱、製振ダンパー、シメール金物、樹脂サッシなど独自の工法です。

私はアルゴンガス入りの熱貫流率1.5wの最高のランクの樹脂サッシ、床下の地熱回収換気システム、小屋裏の私の開発した通気遮熱FOボード、瓦屋根の棟換気部材を納入、気密測定などの温熱関係の仕事をさせていただきました。

米田社長様とはああでもない、こうでもないといろいろ温熱環境を共同で考えた工法の家でもあり、私は自慢する訳ではありませんが、温熱環境ではどこの会社よりも優れ、最高ランクの住宅と思っています。

この住宅は地熱を回収する換気システムが特長です。

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木造住宅は鉄筋コンクリートのRCと違い木なのでどうしても温ってもすぐ冷めやすく、温熱、冷熱など熱を溜める熱容量が少ないのです。

そこで床下の基礎、土間コンクリートに温熱、冷熱を溜めその熱を利用して室内を暖かくしたり、涼しくしたりする自然エネルギーの活用しています。

それには基礎のコンクリートの熱容量を増やすため、基礎は防蟻外断熱にしています。床下に第1種熱交換機を設置し、外気を室内の生活排熱で熱交換し、それに地熱がプラスになります。
床下のコンクリートに、家の大きさとコンクリートの容量にもよりますが、コンクリートの熱量計算すると、約5kwの蓄熱暖房機くらいの熱を溜める力と同じほどあります。

基礎の内断熱にしてしまうと蓄熱量は半分以下になり効果が出ません。

基礎に外気取り入れ口にゴミ、ほこり、花粉など入れないようのフィルターをつけて新鮮空気を入れます。

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熱交換の換気扇本体はメンテナンスしやすいように点検口の真下につけています。

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給気口は床のガラリから取り入れます。

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排気口は床や壁の立ち上りにつけています。

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この換気システムは春、秋の熱交換の必要のない季節は給気のファンは動かさず、換気扇の内部のバイパス回路から直接自然給気をとりれています。

冬の寒い時と夏の熱いときだけ給気ファンを動かし、モーターの電気の省エネとモーターの超寿命を考えたハイブリッド型換気です。
また床下小屋裏の空気をまわすエコエアシステムも取り入れています。
メーカーは小屋裏から下へ空気を送る一方通行ですが、トリプルエコ住宅は正逆をつけ、冬は小屋裏の暖かい空気を床下に送り、夏は床下の涼しい空気を小屋裏に送る独自な換気経路システムにしています。

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現場監督の川端様が床下にもぐり、私がコントロールスイッチを操作して上下の空気がまわっているか確認しました。
よく空気がまわっていました。

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川端様が床下から出てきても塵、埃がまったく服についていません。

川端様に聞くと
「床を伏せるときの最終に掃除機で床下を掃除していますよ。床下は室内と同じだから埃が室内に入らないようにしないといけませんからね。この工法は床下が一番大事なんですよ。」言われました。

さすがです。床下はきれいですね。

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この家のお施主様には22日土曜日の機器の取扱い説明をして、29日(土)30日(日)に内見会がありその後引き渡しです。
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posted by 山男のつぶやき at 08:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 高断熱高気密
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