2012年01月25日

お施主様に蓄暖よりエアコン暖房を説明


温熱Q値計算で2.2w/m2k、気密測定C値実測値0.3cm/m2の北陸としてはかなり温熱性能の良い新築の高気密高断熱住宅のお施主様に省エネ、節電の住まい方を説明しました。

P1020166.jpg

このお家はリビング階段を取り込んだ吹き抜け大空間のLDKがあります。
LKDに7kwの蓄熱暖房機があり吹き抜けの階段の上に5.6kwのエアコンの設備が付いています。

蓄暖だけで暖房しておられ、エアコンはまったく使用しておられません。この寒い日に訪問してみると室温が16℃とそんなに暖かく感じませんでした。

Q値計算した私はこのお家は電気代が1ケ月深夜電力契約で暖房代が17032円、7kwと3kwの蓄熱暖房がないと室温20℃にはならないことはわかっていましたので、蓄暖の蓄熱率を見るとフルパワーで蓄熱しておられませんでした。

なぜかと聞くと、電気工事やさんにフルパワー蓄熱すると電気代が高いからと聞いたので半分位にしているということです。
これではいくら温熱性能が良い家でも室温が上がらないことがわかりました。

そこでお施主様にLKDの5.6kwのエアコンを主暖房とし蓄暖を補助暖房とするようお話しました。

今のエアコンは省エネが優れ、昔のエアコンのような電気代がかからないのです。

これは国の決めた省エネ率100%を達成しこのエアコンは通年エネルギー率APF5.0とかなり優れたものでした。

1kwの電気で5kw分の熱量をつくるのです。

通常日中の電気が22円では22÷5=4.4円

蓄熱暖房は1kw7円なのでエアコンは4.4円しかからず、約40%節約できます。

エルフナイト10の深夜電力契約しておられましたから夜10時〜朝8時までは電気代が3分の1です。

4.4÷3=1.5円 

蓄暖7円と比べるとなんと80%電気代が安くできます。

お施主様には吹気抜けのエアコンを夜10時〜朝8時までつけっぱなしにして天井のシーリングファンを回し続け建物の床、壁、天井を充分暖めてくださいとアドバイスしました。

IMG_1673.jpg

そして夜10時〜朝8時までに洗濯、炊事、皿洗い、掃除などをしておくと電気代がとても安くなりますよと説明してきました。
【温熱環境の最新記事】
posted by 山男のつぶやき at 07:01 | Comment(2) | TrackBack(0) | 温熱環境
この記事へのコメント
解り易い説明、参考に成ります。

Posted by まじめな社長です at 2012年01月25日 13:13
米田様

いくら温熱性能の優れた住宅を造っても、住む施主様が住み方を理解しておられないと無駄な電気代を払うことになります。

夢が実現し笑顔で引越しして1ケ月後に電気代の請求書を見てびっくり、こんな高いのかとがっくりされる前に賢い電気の使い方を事前に説明するのも元請けの会社の仕事だと思います。

そうしてかかると思っていた電気代が思っていたより安くなれば、元請けの信用も上がります。

また紹介につながると思うのです。
Posted by 福田温熱空調 at 2012年01月25日 22:02
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/53292041

この記事へのトラックバック
最近のトラックバック