2013年05月10日

低炭素外皮U値計算ソフト


富山県高岡市の住宅会社の方から、お客様が国の低炭素住宅で申請したいので、外皮U値計算ができないかと連休前に言われました。

CO2の少ない省エネ住宅に、国がローン減税の税制面優遇政策を促進するいま一番新しい国の住宅支援事業です。

この制度の受け付けは今年の10月1日からです。
今までの住宅エコポイントや、長期優良住宅、ゼロエネルギー住宅の申請は断熱材の厚み、サッシの性能などの仕様規定か、温熱Q値計算をして申請ができました。

私はこれまで70物件以上の温熱Q値計算で工務店、住宅会社、設計事務所のお手伝いをして公的審査機関の適合証明を通してきました。

平成11年度の省エネ住宅基準が今年24年の大幅改正されQ値計算から外皮U値計算で申請することになりました。

今までは住宅の総熱損失量を床面積て割っていましたが、今回の改正は屋根又天井、外壁、床下、基礎など断熱部位面(熱的境界)の外気に接する面積で割る外皮平均U値計算です。
U値計算から比べるとそんなに難しくありません。

ただ1点Q値と違うのは日射取得の方位係数が、今まで5面の方位が、今度は冷房期と暖房期に分け、それぞれ8面の方位係数を入れることになり、より複雑で細かくなりました。

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国の住宅の省エネ基準を決める(財)建築環境・省エネルギー機構(IBEC)の基準マニュアルの本がまだ正式に発行されず、おそらく10月頃になるようです。

そのため民間の市販の計算ソフトは私の知る範囲ではありません。

外皮U値計算ソフトは国の(独)建築研究所かまたは、(社)住宅性能評価・表示協会の2つだけです。

高岡の住宅会社の方には連休中に外皮U値計算ができるかどうか、勉強してみるから待って欲しいとお願いしました。

今まで温熱Q値計算で申請で通したゼロエネルギー住宅の134.5m2の住宅を、住宅性能評価・表示協会の外皮U値計算ソフトで計算してみました。

この外皮U値計算ソフトは使い易く楽ですが、問題点が出ました。

サッシの項目で7箇所以上は入力ができません。エクセル計算ですが、行を増やすことができないのです。それに市販のソフトでしたら同じ品番のサッシがあれば×2とかできましたが、このソフトは同じ品番のサッシが何箇所あっても、すべてを一つ一つ入力しなければならないのです。


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(独)建築研究所の外皮U値計算ソフトはサッシの項目が全部で29入力ができますが、やはり行の追加機能がついていないのです。

たまたま134.5m2の住宅は最大1面サッシが7セットだったので外皮U値計算ができました。

それにこの外皮U値計算ソフトは各部位の熱貫流率の数値をいきなり入力しなければならず、温熱Q値計算のできる人には難しくはないのですが、それができない人には難しいかもしれません。


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次に外皮U値の計算結果から、低炭素住宅の1次エネルギー申請書式の計算までしてみました。結果はOKでした。

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連休明けに、高岡の会社から申請したい図面を貰い、計算しようとしてみると、1面11箇所も窓がありサッシ全体でも31箇所もあるのでこのソフトで計算ができませんでした。

一面11箇所のなかにはサッシの品番が同じものがたくさんあり、×6などの機能があればできるのですが、そこまで考えていないソフトなので残念です。もっといろいろな図面や条件に対応したソフトを考えて欲しいですね。

日射取得の方位係数が非常に多く複雑になり、手計算すれば膨大な時間がかかります。又、自分では複雑なエクセル表計算をとてもつくることができませんので、やはり10月まで市販のソフトを待つしかないのかなと、ちょっと悔しいです。
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posted by 山男のつぶやき at 07:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 低炭素住宅
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