こんな言葉が工務店、住宅会社の方からよく相談を受けます。


結露防止するには先ず、土壌から上がる湿気をとめる防湿シートが破らないよう土間コンクリートを打つことですね。
土間を打つとき長靴で破ることが多く、防湿シートは厚いものが必要です。
防湿シートの重ね目は防水テープできちっと目張りします。
土壌が元蓮畑だったり、山の斜面を削って造成した場所は地下水が多く徹底的に防湿工事が必要です。
こんな条件のときは土間床全面に土間断熱が必要な場合があります。
次に床下に湿気を取り除くために絶えず空気を回し排出しないと結露します。コンクリートの水分が完全抜けるのに6年もかかると言う報告もあります。表面が乾いていても中はまだ水分を含んでいます。
結露対策として床下に換気ダクトを通し、排気口と対角になる床にガラリを付け水蒸気を出しますが、そのときは床と床下が気密が取らないと計画通りになりません。よくあるのが排気口の近くに普通の床下収納や、床下点検口がありそこから室内の空気を吸い、遠くの床下の湿気はほとんど排気できていません。
特に間仕切り壁と床下の気密がとれず、すぐ近くから室内の空気を引っ張っているのを多く見られます。
床下を室内とすることは夏は冷熱、冬は外気より高い温熱の地熱を利用する考え方です。その場合は外壁は外断熱にしないと効果が少ないことです。内断熱で間仕切り壁から引っ張る地熱利用はあまり期待が出来ません。また床にガラリをつけるだけでは床下の水蒸気は抜けないのです。
基礎断熱の床下を換気ダクトで湿気を抜く方法以外に、基礎の気密断熱ダンパーを勧めています。


4月終わりころから、10月末頃までダンパーを開放、11月初め頃から4月末頃まで閉める1年に2回開け閉めをすることで床下の湿気を早く取ることが出来ます。1年の半分は自然の風を通すことが水蒸気を抜く一番の早道ですね。
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