2014年02月06日

ユニットバスの床下基礎の断熱気密


住宅の気密測定をして、工務店さんが気密の取り方で悩むのが浴室、ユニットバスの床下です。

高断熱浴槽だからと断熱は大丈夫と、気密を浴室周りの壁で気密シートと気密テープでとろうとしている現場があります。

大工さんは高気密高断熱になれた人で屋根、壁ウレタン吹き付け、床は剛床合板の下の大引き間断熱、サッシ回りはすべてコーキング処理をしていました。かなりいい数値が出るかなと測定したところ、ユニットバス周りの気密テープからかなり隙間風が入ってきました。

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そこで大工さんはウレタンで穴埋めしなけならず、苦労して作業をしましたが、完璧な気密処理はできません。少し良くなりましたが私の期待する数値にはなりませんでした。これは大工さんではなく設計上の問題です。

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ユニットバスの床下に外気が入りユニットバスの床、壁、天井までが外気にさらせれてしまいます。壁、天井はわずか薄い断熱材が貼ってあるだけです。これは他社と差別化するためのユニットバスメーカーのサービスの断熱材と考えるべきです。こんな薄い断熱材の断熱力に頼ってはいけませんね

人が裸になるユニットバスを外気にさらさないことがとても大事なことです。

ユニットバスの基礎床下を室内と考え、基礎で気密断熱をすればそんなに難しくはありません。
ユニットバスの基礎立ち上がりに板状断熱材を基礎工事のときの取り付け、給水、給湯、排水管を先行配管し、人通口を板状断熱材で塞ぎ、そのまわりをウレタン吹き付けし気密をとればよいのです。

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または浴室、洗面所の基礎を一体基礎として基礎内側に板状断断熱材を張り付け、四方の基礎と土台に気密基礎パッキンにすれば簡単に断熱、気密がとれます。洗面所の床にメンテナンス用の点検口を付ければOKです。

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posted by 山男のつぶやき at 08:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 高断熱高気密
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