2010年03月08日

折板屋根の結露でトムレックス落ち、押入れカビだらけ


P1000991.jpgP1000994.jpgP1000995.jpg  今日は築後20年のマンションの折板屋根の結露の現場対策の相談を受け、見せていただきました。
屋根が鉄板の折板の裏に結露止めの不燃のトムレックスがはがれ落ち鉄板が見えています。

このマンションの住んでいた人は冬、室内で石油ファンヒヒーターをたいました。そうしたら天井から水がしたたり落ちてきたので、今は引越しして空き家です。

半年前に天井にロックウールを敷いたのですが、全く結露には効き目がなかったと管理人の人の話でした。

押入れの収納の中はカビだらけでした。

天井と屋根のふところが少なくトムレックスをはがしウレタンの吹き付け工事は天井を取らない限り不可能です。

そのため私からのアドバイスとして折板の片方の面戸を換気ルーバーのついた換気面戸に替え、その反対側の天井裏に換気扇を付け水蒸気を早く出してやれば、結露は止まりますと説明しました。

その換気扇のスイッチに温度センサーと湿度センサーを組み合わせてつけ、温度や湿度が増えると自動的にファンを回ようにすれば管理がしやすいですよとお話しました。

ロックウールの断熱材をつけてから、天井にねずみにの走り回るようなガサガサという音がしたそうです。

おかしいなと天井点検口を開いてみるとトムレックスが落ちる音だとわかったのこと。

ロックールと天井の間に気密シートか防湿シートを隙間なく入れていればこのようなひどい結露は起きなかったと思います
ただ断熱材をしいただけではダメです。

室内のファンヒーターの水蒸気が天井断熱の重ねの隙間を通り、トムレックスの厚みが薄いために鉄板の裏が結露して。水を含んだトムレックスが脱落したのです。

収納タンスの中に入れていた着物がカビだらけでだめになったそうで、お客さんからクレームが出ているということです。

まずマンションの管理する不動産屋さんから契約する時、お客さんに住まい方の説明をしないといけません。

お客様が知っていればファンヒーターを使うことは少なくなると思います。
知らないがゆえにこのような問題が起きてしまします。

管理人は攻められるわ、お客さんも被害をうけるわでいいことになりません。

物事を知ると、知らないでは大違いですね。
posted by 山男のつぶやき at 22:32 | Comment(3) | 結露
2010年02月01日

結露で換気のモーターが漏電


IMG_3233.jpgIMG_3234.jpgIMG_3235.jpg天井断熱でその外の小屋裏にある換気システムのモーターが漏電したということで8年経った住宅の換気のメンテナンスをしました。
モーター取換えしたところモーターが水に濡れていました。

通常ではモーターのところでは各部屋から排気の空気が合流しますので相対湿度が100%を超へ結露することはありません。

ところが冬は保温をしていないとダクトやチャンバーボックスやモーター本体の中の温度が低いので飽和容積以上に水蒸気があると水に戻り結露します。

このお家は天井にしっかりと断熱が施されていました。
しかしモーター本体や鉄板のチャンバーボックスには保温材が捲いてないので結露しています。

屋根断熱でしたらこのままでいいのですが、天井断熱の場合は必ず保温が必要です。
posted by 山男のつぶやき at 06:54 | Comment(2) | 結露
2009年02月06日

気密基礎断熱の床下の結露の解消方法


高気密高断熱住宅で防火地域で基礎に気密断熱換気ダンパーをつけられず、床下基礎の水蒸気が抜けず床下に結露の水が溜まる現場を見たことがあります。工務店様は床下に何台も除湿機を置き水蒸気を取ろうと一生懸命に努力しておられました。

しかし床下のコンクリートの水蒸気が莫大な量で1週間ぐらいで抜けるものではありません。

私の知っている工務店様は床下に炭などの調湿材を全面に敷き詰めても床下が乾燥するのに2年もかかりました。
それかといって基礎に穴を開け換気すると冬は寒くなり基礎断熱の意味がありませんね。

ちょっと換気経路の視点を変えてみましょう。
外から空気を取るのでなく、床にガラリをつけ室内の暖かい空気を床下換気扇でもって床下経由で外に排気すればかなり結露は少なくなり解消します。

その場合、換気ダクトに最低4分岐以上できるチャンバーボッツクスをつけましょう。

4分岐以上の口の排気口を床のガラリとガラリの間ぐらいの位置に設置します。排気の口は空気の調整機能の付いたものつけます。
床下の湿気を満遍なくバランスよく引っぱるようにします。

こすると結露が起きやすい冬や梅雨時に大変効果があります。
posted by 山男のつぶやき at 23:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 結露
2009年01月29日

洗濯物による結露のメカニズム


1月27日のブログで書きましたが、サンルームの洗濯物を干すために除湿機をかけたら窓ガラス、床のフロアに結露し、どうすればよいのかということです。
まず狭い1坪ほどの所に10kgの洗濯物があると換気するか、窓を寒くない程度数センチ開けるかしないとすぐ結露します。
10kgでしたら約3kgは水のかたまり思って下さい。
洗濯物の水温が10℃とすると蒸発点までに達する熱(蒸発潜熱)は水1kgで592kcal必要です。
3×592=1776kcal(2.065kw)
の熱を加えないと洗濯物は乾きません。
除湿機の除湿能力以上の水蒸気が発生すると、換気で排気するか窓をほんの少し開けるかしないと水蒸気の行き場がなく冷たい窓のガラスや冷たい床に結露してしまいます。
除湿機だけで結露をとめるのは難しいです。除湿機だけに頼らないこと。施主様に引渡しするときこのことを必ず説明する、できれば住まい方などの文章のパンフレットをお渡しすると結露のクレームはほとんどなくなると思いますね。
posted by 山男のつぶやき at 23:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 結露
2009年01月27日

工事マンからの悲鳴!結露どうすれば・・。


住宅建築の工事の人から結露をどうすれば解決できるか、の悲鳴に似た相談を受けました。
新築住宅の2階のオーバーハングのはねだしのサンルームの床が結露して直し方どうすればよいかということです。
はねだしの床壁はウレタン吹き付け断熱をしたのに・・・。
考えられる原因として
1.部屋に換気がついていなかった
2.洗濯物が干してある(洗濯物は3〜7kg/日水蒸気発生する。)
3・窓のサッシから床に流れた結露ではないか
4.ウレタン吹き付け断熱工事壁と床の取り合いに隙間があり冷気が回っているのではないか
5.サンルームの室温が他の部屋より低いのではないか
以上のようなアドバイスをさせていただきました。それでも解決できない時は、もう一度私に連絡して下さいと返事しました。
これからは温熱の基本的なことから勉強しないといけないし、現場監督さんも大変ですね。
またお施主様の住まいの仕方、特に結露の原因となる水蒸気の多いもの、洗濯物、台所流し、煮炊き、トイレ、洗面の水、浴室の湯水
等気密性が高くなっている今の住宅の水蒸気をどうして排気するかを教えるのが住宅会社の仕事となりましたね。
施主様が知っていれば結露の半分以上はなくなると思います。
知らされていないと大きなクレームとなってしまいます。
posted by 山男のつぶやき at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 結露
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