YKK前沢パッシブハウスの体感研修
高密度GWで先貼りシート工法
気密工事チェックリストに浴室周りの詳細を増やす
ユニットバスの床下基礎の断熱気密
住宅の気密測定をして、工務店さんが気密の取り方で悩むのが浴室、ユニットバスの床下です。
高断熱浴槽だからと断熱は大丈夫と、気密を浴室周りの壁で気密シートと気密テープでとろうとしている現場があります。
大工さんは高気密高断熱になれた人で屋根、壁ウレタン吹き付け、床は剛床合板の下の大引き間断熱、サッシ回りはすべてコーキング処理をしていました。かなりいい数値が出るかなと測定したところ、ユニットバス周りの気密テープからかなり隙間風が入ってきました。
そこで大工さんはウレタンで穴埋めしなけならず、苦労して作業をしましたが、完璧な気密処理はできません。少し良くなりましたが私の期待する数値にはなりませんでした。これは大工さんではなく設計上の問題です。
ユニットバスの床下に外気が入りユニットバスの床、壁、天井までが外気にさらせれてしまいます。壁、天井はわずか薄い断熱材が貼ってあるだけです。これは他社と差別化するためのユニットバスメーカーのサービスの断熱材と考えるべきです。こんな薄い断熱材の断熱力に頼ってはいけませんね
人が裸になるユニットバスを外気にさらさないことがとても大事なことです。
ユニットバスの基礎床下を室内と考え、基礎で気密断熱をすればそんなに難しくはありません。
ユニットバスの基礎立ち上がりに板状断熱材を基礎工事のときの取り付け、給水、給湯、排水管を先行配管し、人通口を板状断熱材で塞ぎ、そのまわりをウレタン吹き付けし気密をとればよいのです。
または浴室、洗面所の基礎を一体基礎として基礎内側に板状断断熱材を張り付け、四方の基礎と土台に気密基礎パッキンにすれば簡単に断熱、気密がとれます。洗面所の床にメンテナンス用の点検口を付ければOKです。
長期優良化リフォームのセミナー
講師は日本住環境鰍フ北村忠男氏です。


木造在来の既存住宅を耐震性、省エネルギー性、劣化対策、維持管理・更新の容易性の4項目について性能の向上をはかるものです。
それに対して国は64億7800万円の概算要求をして、1物件ついてこの工事の1/3、限度額100万円を補助しようとするものです。
既存の外壁を取り外し構造用合板を貼り耐震性をはかり、その合板の上に気密シート、そして板状断熱材、通気胴縁、外壁化粧材という順に施工するというものです。やはり外張りのリフォームでした。私はこれしかないと思っていました。
床は既存を触らず、基礎の外張り断熱して断熱補強する方法に国の考えが進んだなあと感心しました。
基礎の外断断熱は今までは床断熱が主流で、基礎の外断熱はまま子扱いのようでしたが、国が正式にこれを推進してきたのには非常に驚きでした。もちろんこの断熱材は防蟻断熱にしなければなりません。




天井面の耐震性はやはり構造用合板をはり、気密シート、グラスウール300mm以上の吹き込み断熱です。
今回の長期優良リフォーム工事で一番大変なのは天井部分の工事ですね。雨の日はどうしても工事がしにくいのが難点です。
特に天井と屋根との高さが小さく懐がない屋根はいったん屋根材と野地板、小屋束を取りはずし、天井上面から構造用合板を張り、気密シート張りをして、その上に再度屋根を作る作業がていへんだなと思いました。
雨の日はは作業が出来ず、大きなお寺の修復工事のように屋根まですっぽりかぶる足場とシートが必要になります。
でも国交省が既存の住宅を建て替えるのではなくて、そのまま残し大改修する推進事業を進めることに大きな意味があります。
温熱環境の仕事をしている私が一番びっくりしたのは、この長期優良リフォーム事業の温熱性能の数値が明記されたことです。
1. 断熱性能 Q値1.6w/m2・k以下
2. 気密性能C値 0.5cm2/m2以下
3. 窓開口部 熱貫流率 U値 2.3w/m2・k以下
4. 換気回数 0.5回/h以上
5. 暖房性能 室内の上下温度差1〜2℃以内、気流速0.15m/s以下、窓からのコールドドラフトがないこと

ここまで要求しています。私が日頃思っている住宅の温熱性能を国が明記していました。
セミナーの後、北村先生から、
「今回から、気密性能が重視されてきましたよ。福田さんこれから気密測定の仕事がますます増えてきますよ。福田さんも測定資格者の社員を入れないと1人で仕事がこなせなくなるかもしれませんね。」
「ほんとですか?いやね、この間、金沢大学を出て大工さんになった人がいましてね、現場の気密を測定後、気密測定技能者の試験は難しいかと聞かれたので、そんなに難しくないよ。金沢大学から比べれば簡単、簡単、受験するなら応援するよ。資格を取って私の仕事を手伝った欲しいな、と話したんです。」
北村先生は
「そうですか、測定が絶対増えてきますよ」
私は
「そうなればいいんですけどね・・・。」
エコ住宅Q1.0−Xのセミナー

久ぶりに室蘭工業大学の鎌田紀彦先生のセミナーに参加しました。


北陸で高気密高断熱住宅がわずか一部の工務店さんが始めたころ、私は北海道の札幌に行き、鎌田先生の高気密高断熱住宅の研修を泊り掛けで受けて以来です。もう20年も前です。
めったに北陸で先生の講演はありません。それが9月13日に金沢でありました。
さすが、日本の高気密高断熱の先駆者のセミナーだけあつて会場は満員の人でした。
不燃のグラスウール、ロックウールの断熱材を使い、先行先張り気密シート工法の高気密高断熱住宅を開発されました。
今では全国、九州までこの工法が普及しています。
今回、驚いたのは燃え広がらないと言われたフェノール樹脂の断熱材が火事で燃え、秋田県の新築3年の住宅が全焼、家族全員の4人の人が亡くなられたニュースのビデオを見て愕然となりました。
先生は不燃の断熱材を使うべきだ、そして先張りシートを使い断熱、気密をとりどこの部屋に行っても温度差のない、結露しない、冷暖房費のあまりかからない住宅を提案されています。
そして熱損失係数Q値を1.0まで高める住宅まですれば、住宅の電気代や灯油代がいくらになるかの温熱ソフト計算を見せていただきました。
北陸は国の基準Q値2.7w以下であればよいとの考えはもう遅れている、せめて住宅の燃費を3分の1まで下げるべきで、そうしないとCO2削減にはならない、今提案しているのは4分の1のQ1.0のレベルまで上げことでした。そうすいれば太陽光の枚数を増やさなくてもゼロエネルギーになるということです。

それには断熱材の厚さ、密度、窓サッシの性能、使用ガラスの物性、性能など知らないと出来ません。
Q1.0にするには従来の高密高断熱住宅に坪2〜3万かければ出来るといわれました。
やはり断熱材は柱内断熱と柱外断熱のダブル断熱で断熱力をあげ、天井は500mm、床断熱の場合はウレタン100mm、サッシは樹脂サッシトリプルガラスまですれば何とか1.0近くまで可能ですね。

北陸の住宅の温熱性能をレベルを上げるために頑張らないととあらためて思いました。
基礎外断熱は基礎内断熱より、蓄熱量が1.5倍
しかし木造住宅で唯一蓄熱を溜めれるのは床下の基礎コンクリートですね。床断熱では床下の自然の地熱利用は出来ません。
では基礎の外断熱と内断熱のコンクリートに溜める蓄熱容量がどのくらいあるのか計算してみましょう。


設定条件
1. 基礎高さ土間べた基礎より450mm
2. 基礎巾 150mm
3. 基礎長さ 縦12m 横6m
4. 外周長さ (6+12)×2=36m
5. 基礎外周より水平断熱900mm
6. 基礎べたコンクリートの蓄熱厚み50mmまでとする
7. 基礎水平断熱900mm入った残りの土間コンクリートの床下中央部面積
6×12-(6+6+11+11)×0.9=41.4m2
8. 内部間仕切り布基礎長さ34mとする
9. 普通コンクリートの容積比熱481Kcal/m3℃
<基礎内断熱蓄熱量>
0.45m(H)×0.15m(D)×34m+41.4m2×0.05m(D)=4.36m3
4.36m3×481Kcal÷860=2.43kw
<基礎外断熱蓄熱量>
0.45×(34+36)×0.15+41.4×0.05=6.79m3
6.79m3×481Kcal÷860=3.79kw
3.79÷2.43=1.55倍
基礎外断熱は内断熱より1.55倍蓄熱量が多いのです。
冬、基礎断熱で床下の基礎、土間コンクリートが10℃暖っているとします。
3.79kw×10=37.9kwの膨大な熱を溜めることが出来ます。
根太タルキの床とし、外壁を外張り断熱として床下の空気を壁に取り入れ、また床にガラリを付け直接室内に床下の熱を取り入れることが出来るのが基礎断熱なのです。
地域にもよりますが、冬は外気より基礎断熱は床下温度が7℃〜9℃は地熱の影響で高いです。
床下に熱交換換気システムを置き、室内の暖気と熱交換すると床下温度が14℃〜15℃くらいになります。床が冷たく感じません。
熱交換換気を使わなくても、室内の暖気を換気ダクトで床下に送るだけでも効果があります。
基礎断熱は熱容量をあげるためにもまず基礎外断熱ですね。 しっかり防蟻対策をすれば内断熱より多くの地熱活用が出来ます。
気密、断熱、ゼロエネの説明

30代のご夫婦で小さいお子様連れの方でした。
家を建てるなら気密断熱のしっかりした家にしたい、Q値で1.2wくらいにしたいといわれ私がびっくりです。
かなり勉強されている方でした。
高岡市に立てる計画ですので、私は理科年表を見せて、住むところの気象から話をしました。富山湾があり、剣、立山など3000mの山が屏風のように立っているのでどうしてもは1年中、湿度の高いところでまた冬は雪の多いところです。
その為、結露しやすく、高気密高断熱住宅にしてどの部屋にいても暖かく、結露しにくい家にしなければならないとお話しました。
1.2wのレベルにするには相当断熱材を厚く性能のよいものしてサッシは樹脂のトリプルガラスアルゴンガス入りなどの非常に性能のよいものにしないと難しいですと説明させていただきました。
かなり専門的な数値も嫌がらずに聞いていただき説明のし甲斐がありました。
さすが気密のポイントがバッチリの大工さん
フジ創ホーム様の研修会
昨日は富山県高岡市江尻町の潟tジ創ホーム様の研修会の講演を高岡商工会議所でさせていただきました。
会社の社員の方と協力業者会「 FOR YOU」の人と29名の参加者です。
フジ創ホーム様とは気密測定をさせていたいたご縁が始まりです。
「マングローブの家」のドイツの先進的な超高気密高断熱住宅を建てる会社です。
温熱Q値計算で1.36w/m2kをだす温熱性能の住宅を建てる北陸ではトップレベルの住宅会社です。
内装は無垢材の自然素材をふんだんに使った本物志向の住宅です。
高気密高断熱健康な住まいのテキストブックからお話をしました。
気密、断熱、換気、冷暖房の4つの要素がそろって初めて健康的な家になる、カビ、ダニのない健康な住まいがこの4要素が大事なことなど前半の1時間お話して、後半はかなり専門的な突っ込んだ話をしました。
例えばQ値計算の仕方の実例、暖房負荷計算、基礎断熱にした場合基礎のコンクリートの蓄熱容量の計算など数字ばかりでししたので皆さんはよく我慢してきて聞いていただき感謝しています。
4時10分から始まり6時15分、2時間あまりの勉強会でした。
質疑応答の時間ではお二人の方がかなり専門的な質問をされ、この会社のレベルの高さがわかりました。
最後に荒井里江社長様が締めくくりの挨拶をされ、フジ創ホームとしてこの低燃費住宅をもっと進めて、ドイツのエネルギーパスのような住宅の燃費の義務化に日本もなるまえに、それまでにどこよりも早くエネルギーパスを取り入れ実現したいとお話されていました。
講演が終わり高岡駅前の焼き鳥「秋吉」で社員と業者の懇親会があり私も混ぜていただきご馳走になりました。
業者の方が懇親会の中でFOR YOUの兵頭会長さん他、何人の方からいろいろ質問をされてその情熱には驚きました。
これほど聞かれると私としてもとてもうれしです。
フジ創ホーム様、ありがとうございました。
基礎外断熱の蓄熱量効果
住宅の断熱工法には主に柱、床、天井、屋根裏などに断熱材を充填する内断熱工法と、柱の外や屋根タルキや野地板の外、そして基礎の外に断熱材を貼り付ける外断熱工法があります。
私は高気密高断熱工法の仕事を携わり21年目になります。
床下の基礎には地球の地熱利用ができやはり外断熱工法がエコですね。
よく言われるのですが、鉄筋コンクリートRCのマンションと、木造住宅では暖房を切るとRCはすぐ冷めないが木造住宅はすぐ室温が下がり冷めると聞きます。
これは木造の短所であります。 木よりコンクリートがはるかに熱を溜める力があるからですね。コンクリートは暖めるには時間がかかるけれど温まってしまえばすぐ冷めませんね。
木造住宅の内装の石膏プラスターボードPBは1m3のPBに温度1℃熱をためると、204Kcalです。これを容積比熱といいます(204Kcal/m3C)
一方コンクリートは481Kcalです。コンクリートはプラスターポードより約2.4倍熱を溜める性質があります。
木造住宅でこのコンクリートを利用するには床下の基礎が利用できます。
基礎の外断熱にすると基礎外周立ち上がり、基礎内部の間仕切り布基礎、そして床のベタ基礎のコンクリートに蓄熱ができます。
建物延べ床45坪で、1階が30坪、基礎高さ450mm、基礎外断熱で床下が10℃とすると熱容量の計算するとなんと蓄熱暖房機7kwと同じ
熱を溜めてくれます。
床下に熱交換の換気扇を入れたり、床下のコンクンクリートに温水暖房パイプや融雪の電熱設備を埋設したり、エアコン設置するなどを利用すると非常に優れた温熱環境になります。冬は外気より床下の温度が高いので地熱利用ができます。
冬は室温がすぐ下がりません。
夏は床下の冷熱を利用でき結構涼しいお家になります。
これには断熱気密をしつかりとらなければなりませんね。隙間風が入る家では効果がでないのです。
フジ創ホーム様のマングローブの家
21日土曜日は富山県高岡市江尻町の潟tジ創ホーム様のM邸のマングローブの家工法の完成内見会がありました。午後遅くですが、中を見させていただきました。
M様邸は換気システム納入と気密測定をさせていただいた高気密高断熱のお家です。
床下100mm、外壁200mm、天井400mmの断熱材、サッシはエクセルシャノンのトリプルガラスLOE−Eアルゴンガス入りの樹脂サッシです。建物面積は35坪、暖房は温水暖房1台でした。
なんと驚くことに玄関を入るなりふあっとした暖かでした。
輻射温度計で測ると床が20℃、壁21℃、天井21.5℃、サッシのガラスが19℃と素晴らしい温熱環境でした。
まずガラスが床と1℃差しかないことには驚きました。
通常のペアガラスでしたら7〜8℃差はあります。
アルミ枠ペアガラスの熱貫流率U値は4.65w/m2kです。アルミ樹脂複合枠ペアガラスが、4.06w、アルミ樹脂複合枠LOW−Eペアガラスが2.33w、樹脂枠ペアガラスが1.7w、樹脂枠LOW−Eアルゴンガス入りペアガラスが1.5w、樹脂枠トリプルLOW−Eアルゴンガス入りは1.23wの断熱性能です。
日本のサッシの最高の断熱性能のサッシを使っているのでこのような床、壁、天井と1、2℃差しかない温熱環境になるのですね。
今日はいい体験をさせていただきました。
あさひホーム様のトリプルエコ住宅地熱回収換気の調整
現場は金沢市の木曳野小学校のすぐ近く木曳野団地の中です。


トリプルエコ住宅は石川県のブランド制度に認定された自然エネルギーを活用した高気密高断熱の家です。
この工法は米田社長様が考案し、温熱環境の技術的な面を私がお手伝いさせていただきました。
無農薬、完全外断熱、基礎防蟻外断熱、地熱回収換気システム、檜無垢柱、製振ダンパー、シメール金物、樹脂サッシなど独自の工法です。
私はアルゴンガス入りの熱貫流率1.5wの最高のランクの樹脂サッシ、床下の地熱回収換気システム、小屋裏の私の開発した通気遮熱FOボード、瓦屋根の棟換気部材を納入、気密測定などの温熱関係の仕事をさせていただきました。
米田社長様とはああでもない、こうでもないといろいろ温熱環境を共同で考えた工法の家でもあり、私は自慢する訳ではありませんが、温熱環境ではどこの会社よりも優れ、最高ランクの住宅と思っています。
この住宅は地熱を回収する換気システムが特長です。

木造住宅は鉄筋コンクリートのRCと違い木なのでどうしても温ってもすぐ冷めやすく、温熱、冷熱など熱を溜める熱容量が少ないのです。
そこで床下の基礎、土間コンクリートに温熱、冷熱を溜めその熱を利用して室内を暖かくしたり、涼しくしたりする自然エネルギーの活用しています。
それには基礎のコンクリートの熱容量を増やすため、基礎は防蟻外断熱にしています。床下に第1種熱交換機を設置し、外気を室内の生活排熱で熱交換し、それに地熱がプラスになります。
床下のコンクリートに、家の大きさとコンクリートの容量にもよりますが、コンクリートの熱量計算すると、約5kwの蓄熱暖房機くらいの熱を溜める力と同じほどあります。
基礎の内断熱にしてしまうと蓄熱量は半分以下になり効果が出ません。
基礎に外気取り入れ口にゴミ、ほこり、花粉など入れないようのフィルターをつけて新鮮空気を入れます。


熱交換の換気扇本体はメンテナンスしやすいように点検口の真下につけています。

給気口は床のガラリから取り入れます。

排気口は床や壁の立ち上りにつけています。


この換気システムは春、秋の熱交換の必要のない季節は給気のファンは動かさず、換気扇の内部のバイパス回路から直接自然給気をとりれています。
冬の寒い時と夏の熱いときだけ給気ファンを動かし、モーターの電気の省エネとモーターの超寿命を考えたハイブリッド型換気です。
また床下小屋裏の空気をまわすエコエアシステムも取り入れています。
メーカーは小屋裏から下へ空気を送る一方通行ですが、トリプルエコ住宅は正逆をつけ、冬は小屋裏の暖かい空気を床下に送り、夏は床下の涼しい空気を小屋裏に送る独自な換気経路システムにしています。


現場監督の川端様が床下にもぐり、私がコントロールスイッチを操作して上下の空気がまわっているか確認しました。
よく空気がまわっていました。



川端様が床下から出てきても塵、埃がまったく服についていません。
川端様に聞くと
「床を伏せるときの最終に掃除機で床下を掃除していますよ。床下は室内と同じだから埃が室内に入らないようにしないといけませんからね。この工法は床下が一番大事なんですよ。」言われました。
さすがです。床下はきれいですね。

この家のお施主様には22日土曜日の機器の取扱い説明をして、29日(土)30日(日)に内見会がありその後引き渡しです。
フジ創ホーム様のマングローブの家
富山県高岡市の潟tジ創ホーム様の高気密高断熱工法のマングローブの家の換気システムの施工の打ち合わせをしました。
建築場所は射水市です。
この工法の特長は外壁が終わるまでブルーシートを覆い雨が当たらないように配慮されていることです。
マングローブの家はドイツの高断熱の工法を取り入れている工法です。
断熱力はかなりレベルの高い工法ですね。
外壁の柱4寸(120mm)のセルロースファイバーを120mm充填吹きこみその外にケナボードを張り、耐力壁を造り、そしてその外に板状断熱材ロックウール80mmを張るというなんと外壁の断熱厚み200mmです。現場はケナボードを張った状態で板状ロックウールはまだでした。
天井はやはりロックウールを400mm吹きこみ断熱、床下はセルロースファイバー105mmを施工しています。
そして驚くべきことに窓はエクセルシャノンのトリプルガラスの樹脂サッシの仕様です。
今回初めての取引させていただき、私からは換気システムを納入させていただきました。
そこで女性の現場監督さんと電気工事屋さんと現場の施工の仕方の打ち合わせをしました。
2階部分に400mmも吹きこみ断熱をするのですが、配管が400mmを越え桁梁を乗り越える部分がありますので保温材巻のダクトをつかって配管内の結露防止をしました。
この施主様の家の温熱Q値計算をしてみるとなんと1.36W/m2Kでした。
北陸は国の基準は2.7W以下、東北3県は1.9W以下、北海道は1.6W以下ですから超高断熱の家です。
これは断熱材の厚みが厚いでけでなくトリプルガラス樹脂サッシの熱貫流率U値は1.23W/m2Kだからできることです。
通常のアルミ樹脂の複合サッシは4.07W、アルミ樹脂複合のLow−Eガラス仕様で2.33Wですから、いかにサッシの断熱性能を重視しているかがわかりますね。
マングローブの家の断熱仕様は北欧ドイツ政府の断熱基準を取り入れています。
このドイツの住宅のCO2削減の対策がどれだけ厳しいかわかりますね。
低燃費住宅でいかに電力、ガスのエネルギーの消費を少なくするかは日本の住宅業界にも言えることではないでしょうか。
天井ブローイング断熱工事
90坪の完全外断熱の家
今日から福井で気密断熱の勉強会

構造内見会と気密測定の実演会もかねて行われます。
この住宅は私がこのお得意先の会社の長期優良住宅認定の温熱計算のお手伝いをさせていただいた一番最初の住宅です。
3回も是正処置で計算の手直しをさせられた思い出の住宅です。
恥ずかしながら福井新聞の全面広告に私の広告記事が載っていましたのでびっくりしました。
恥ずかしいですね。
気密、断熱、遮熱のレベルの高い工務店様
現場を見た瞬間、この工務店様の気密、断熱、遮熱の技術レベルの高さにびっくりしました。
基礎断熱ですが基礎の外断熱ですとシロアリの食害があるので基礎の内断熱に外周部より水平に断熱材を施し外気による土間コンクリートからの熱の影響を出来るだけ少なくされています。
それも押し出しポリスチレンフォームのB−3種の最高の断熱性能のものを使用しおれれますね。
そして外断熱はアルミシート両面のウレタンボードにきちっと気密テープで気密処理されており、この工務店さんの社長様の断熱、遮熱、気密に対しの並々ならぬ研究と情熱と、熱意を感じました。
現場の中に入ると無垢のひのきの柱のいい香りがしました。
集成柱と違い無垢のひのきは最高ですね。
完成したときに夏、冬、是非体験させてほしいですね。
素晴らしい温熱環境になると思います。
床下断熱施工の気づきにくい注意点
メリットはキュッキュの床鳴りがほとんど解消される、また地震の横揺れに対してとても強いことですね。
ところが施工面で注意することがあります。
大引と板状断熱材をとめるのにZピンとかオメガピンの金物で下に落下しないように止めるのですが、構造用合板がとても重いのでどうしても施工する時にそっと伏せるような施工がしにくくバタン!と倒して剛床を伏せることが多いのです。そうするとこの勢いの圧力で金物のピンが下へ押し付けられて断熱材と剛床との間に空間が出来る恐れがあります。
断熱材は隙間があると空気の対流が起きて熱の移動がおき断熱の効果が薄くなります。
このためにはピン金物使用の場合はお施主様引渡し前には必ずの断熱の点検チェックが必要です。
それでも気づかないことがあります。台所に給水、排水、給湯の配管が貫通する部分は大工さんがいくら気をつけて仕事しても後の設備工事屋さんが剛床と断熱材に穴を開け配管を通す時無理やり斜めに入れると下の断熱材がずり落ちてしまいます。
ピン金物は薄い板なのでこの配管を通す力に負けてしまいます。
この写真のようになってしまいます。
引渡し前に工務店様は必ず床下をチェックしましょう。