2017年07月01日

換気給気口の吸音材の騒音測定

29日は高気密高断熱住宅の完成で施主様立ち合いのもと、換気の流量調整と換気給気口のサイレンサーの騒音測定でした。

IMG_2504.JPG

IMG_2509.JPG

IMG_2510.JPG

換気は抜群によく空気が回っていました。換気風量調整の後は騒音測定です。

このお家の前の幹線道路は車の交通量が多くお施主様の要望で、2階の子供さんの部屋の換気給気口にイン・ノーという吸音材をつけています。

実際どの位、部屋が静かになるか知りたいということで騒音測定をしました。


すぐ前の道路の歩道で70.2dB(A)室内の給気口で測ると60.7dB(A)でサイレンサーは約10dB(A)減衰していました。

IMG_2512.JPG

IMG_2516.JPG

IMG_2506.JPG

イン・ノーはスポンジのような構造での中芯のコアを何本か抜いて外気の取入れと吸音効果を高めるものです。

給気口のすぐ前は60.7dB(A)でしたが、子供さんが寝るベットの位置は41〜43d(A)です。約20dB(A)も減衰で施主様も納得して安心されていました。

IMG_2507.JPG
posted by 山男のつぶやき at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 騒音と防音

2016年09月03日

JR線路前の高気密高断熱完成時の騒音測定と気密測定

9月1日は竃k製材所ウイッホーム様(小松市)の白山市の完成引き渡し前の気密測定でした。

JR美川駅のすぐ横のお家です。

IMG_0215.JPG


特急電車の通過の時、非常に喧しくすごい音でしたが、家の中に入ると電車が通過したことが気づかないほど中間工事中の気密測定で感じていました。

今回は自分の勉強にもなるので騒音測定をしてみました。

私はもともと騒音の音関係を専門としていましたが、この国家資格を持つていても北陸ではほとんど仕事がありません。

大都会では音の問題が多くあるので仕事として成り立ちます。

騒音測定は特に距離がとても大事です。音源側と受音側の距離の関係で騒音値が違います。これを距離減衰といいます。

今回、JR線路の柵からこの住宅の玄関前まで25mでした。

まず普通電車の駅に止まるため減速するので、玄関前で73.7dBでした。

IMG_0207.JPG


IMG_0214.JPG


次に貨物電車の通過は81.2dBです。貨物電車はスピードは遅いので思ったよりも騒音値は低く感じます。

IMG_0199.JPG

IMG_0200.JPG


問題の特急電車はなんと84.9dBとすごい音でした。

IMG_0208.JPG

IMG_0223.JPG


線路わきの柵では簡単に90dBを超えています。

住宅の中は電車が通らない時は40.0dBでした。

IMG_0216.JPG


特急電車の通過時は55.6dBです。かすかに電車の音が聞こえる程度の静かさでした。

IMG_0217.JPG


音で一番弱いのは窓、換気、空調の穴等ですが、換気は床下熱交換なので関係していないと思われ、エアコンのない部屋の窓際1mで測りました。

84.9−55.6=29.3dBの遮音性のは窓の性能といってもいいと思います。

日本板硝子協会の公的試験機関のガラスの透過損失のデーターを見ると3mm+空気12mm+3mmのガラスは500hzで透過損失21dBです。電車の騒音は低音域の250HZも含むので17dBです。

IMG_0224.JPG


このお家の断熱仕様は屋根ウレタン吹き付け、壁セルロースファイバー、基礎断熱防蟻押し出しポリスチレンフォームです。

お家のサッシは樹脂のYKK APW330なので3mm+空気16mm+3mmです。

空気層16mmの公的遮音データーがないので、ガラスの遮音以上に遮音性能が高いのはまずガラスの空気層の厚みと壁のセルロースファイバーの吸音性、そして窓と壁の面積の割合で全体の遮音性能が高くなっていると考えられます。

とにかく線路の前のこの住宅は静かでした。

気密測定は中間工事中は0.1cm2/m2で、今回の完成時でも0.2cmと超高気密でした。

IMG_0212.JPG

IMG_0211.JPG

IMG_0213.JPG

 
音環境も温熱環境も優れた住宅でした。



posted by 山男のつぶやき at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 騒音と防音

2016年06月14日

完成間近か、ドラム防音室、徹底吸音

防音ドラム室がほぼ完成まじかとなりました。

大音量の音圧を長時間、耳に暴露を受けると、難聴になる危険性があるのでドラム室は遮音はもちろん、徹底的に吸音を高めました。

防音建は大建工業など素敵なデザインの天井吸音材がありますが、今回は吸音を最大に高めるために派手さはないですが、ガラスクロス額縁貼工法にしました。

IMG_1373.JPG

IMG_1375.JPG

250HZ、70%、500hz以上の音域は、100%と大変吸音性能の良い防音材です。

この商品は、放送スタディオ、コンサートホールなどに使われている性能重視の防音材です。

床は浮き床工法、壁は吸音性の高いオトカベ仕様です。

 
IMG_1376.JPG

IMG_1374.JPG

この後実際にドラムをたたいてもらい、防音ドア回り、換気空調ダクト回りからの音漏れがないか騒音測定します。
posted by 山男のつぶやき at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 騒音と防音

2016年05月18日

防音ドラム室の浮き床下地工事始まる

防音も専門としいる私ですが、ドラム室の浮き床下地の工事が始まりました。

ドラムは木造では完璧な遮音は無理なのでRC構造です。

RCなので空気伝搬で外部に漏れる心配はいりません。

しかしドラムの烈しく叩くコンクリート、鉄筋から伝わる個体伝搬は完全に絶縁しないと伝わります。

IMG_1169.JPG

そこで浮き床の足とRC壁のとの接点はゴムで絶縁します。

IMG_1168.JPG


またRCからの寒さ防止のため床下には厚い断熱材入れての施工です。


IMG_1167.JPG

これから壁、床、天井の多重貼の工事がスタートです。

IMG_1170.JPG


内装の仕上げ前に実際にドラムの演奏してもらい、個体伝番や空調からの音漏れがないか騒音計ではかり確認の仕事はまだまださきになります。




posted by 山男のつぶやき at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 騒音と防音

2015年12月03日

防音ドラム室の換気ダクトの遮音計画

今年の春に住宅会社より防音ドラム室の計画がありました。いろいろ、何度も変更になりやっと工事に着工することになりました。

大きな木造2階建住宅で1階部分にピアノ室、リスニングルーム、ドラム室の3つの防音室です。

高気密高断熱の温熱環境が私の仕事ですが、音環境の防音も私の専門職です。

音響設計、透過損失のdB計算、騒音測定の仕事は大都会と違い石川県ではそんなにありません。

久しぶりに本格的な音響スタディオの仕事ができそうです。

木造ではドラムの遮音は不可能なので、ドラム室だけはRC構造にしました。

P1030473.jpg


まず音を止める遮音が第一で吸音は内装の防音吸音材でいくらでもアレンジできます。

残響時間はやはり0.3秒くらいの目標としています。

残響時間というのは60dB(音のエネルギーが100万分の1まで減衰する)時間です。ドラムの音圧が110dBとすると50dBまで減衰する時間が0.3秒とうことです。

残響時間は部屋の容積と床、壁、天井の防音内装吸音材の各種表面面積とそれぞれの吸音率の数値のデーターがわかれば関数電卓で計算します。

狭い防音室で大音量の長時間演奏すると、聴覚神経に障害が起きる危険性があるので、耳に負担をかけないようにできるだけ残響時間を短くしなければなりません。

構造上隣の部屋の天井裏をどうしても通過しなけらばならない熱交換換気システムのダクトからの音漏れをどうするかが課題でした。

熱交換換気はせいぜい30dBくらいの遮音なので、断熱吸音ダクトを併用しますが、難しいダクトの距離減衰計算をしなけばなりません。今回のドラム室と換気本体の位置、ダクトの長さの距離が短いのでかなり厳しい条件を克服しなければならないのです。

まずRC防音室を先行して工事をし途中ドラムをたたいてもらい、お隣の部屋で騒音計測定してどれだけ実際音漏れするか測るので、お隣の部屋の天井だけはそのあとから始めてほしいと設計士さんにお話しました。

もしダクトの漏れがあれば吸音材をさらに巻き一回り大きいスパイラル管で通して遮音する計画の安全策の話までしました。

高気密高断熱は冬と夏にならないと評価の結果は出ませんが、防音工事は音を出した瞬間に成功か失敗かの結果が出ます。

真剣勝負が来年1月から始まりそうです。でもやりがいのある仕事です。





posted by 山男のつぶやき at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 騒音と防音

2015年07月06日

防音室工事中にトランペットの音出し

鰍bONCEPT建築設計様(金沢市)の富山県射水市の高気密高断熱住宅の中の防音室工事中で、お施主様にトランペットの音だしをしてもらい防音測定をしました。

IMG_0284.JPG

IMG_0283.JPG

IMG_0297.JPG

施主様はトランペットの奏者です。高気密高断熱住宅の中にトランペット防音室というかなり技術を要する工事です。

私は気密断熱と防音、騒音を専門としていますので、防音工事の怖さはよく知っています。

高気密高断熱は冬と夏に合否の結果がでます。防音工事は楽器の演奏をした瞬間に合格か不合格がでます。

それだけに工事中間で音出しをしないと完成してからでは直せません。

大工さんが工事中に中間で音を出してもらい、ダメな部分は直す必要があります。

防音室の壁の内装化粧吸音材は貼られていない状態でしたが、お施主様にトランペットを吹いてもらうと最大音圧レベル111.2dB(A)でした。

IMG_0289.JPG

IMG_0288.JPG

IMG_0286.JPG


平均音圧レベルは108dB(A)です

防音室の外の外壁の窓位置から50cm離れた距離で平均音圧レベル測定数値61dB(A)でした。


IMG_0301.JPG

IMG_0281.JPG

IMG_0290.JPG


IMG_0291.JPG

IMG_0292.JPG


防音室外壁の遮音度数値は47dB(A)でした。

防音室の窓は現在、YKKAPWのトリプルガラス窓単体です。換気口は防音フードの取り付けがまだなしで、気密テープで塞いだ条件での測定で遮音度が47dB(A)でしたら、防音工事の結果は合格です。

現場でCONCEPTの橋本社長さんには、APWの窓の室内側のインナーサッシのこれから取り付ける窓ガラスの厚みは、APW430のガラスの厚みと違う厚みのガラスを必ずつ使って下さいとお話しました。

ガラスが同じ厚みだとコインシデンス効果(限界周波数)の影響で音が抜ける周波数の音域があります。厚みを変えることでそれぞれの弱い部分を補いガラスの遮音度を上げなければなりません。

防音フードが現場にありました、長さ約80cm、これを取り付け、ガラスの厚みを替えたインナーサッシを取り付けると、おそらく外の隣地境界線上で45dB(A)以下になり国の環境基準をクリアーできると思います。

IMG_0302.JPG

IMG_0303.JPG


完成時の測定が楽しみです。


posted by 山男のつぶやき at 06:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 騒音と防音

2015年05月27日

五箇山桂湖ビジターセンター防音工事

25日は富山県南砺市の五箇山の桂湖の自然観察施設、ビジターセンターの防音工事をしました。

IMG_9801.jpg

IMG_9803.jpg

IMG_9802.jpg

私の好きな何度も登っている大笠山の登山口にある施設です。

IMG_9804.jpg


ここは自然観察館で館内はカモシカ、熊、鳥などのはく製などがあり五箇山の自然を学習するするところです。

施設の裏はダム湖の桂湖を眺めるテラスがあり、静かなところです。


IMG_9811.jpg

山奥なので今まで携帯電話が通じませんでした。携帯の電波が通じるようにテラスの横の物入れに携帯電話会社が通信機を設置し、携帯が通じるようになりました。(ドコモとソフトバンクのみ,AUはまだ不可)

この通信機が音と熱を出すので簡単な木板で囲いをしたのですが、ブーンという低音域の音で静かなところを求めてきた人達から喧しいとクレームがついたのです。


IMG_9805.jpg

ここの騒音の測定調査依頼があり、去年9月19日に私と、工務店の社長、サッシ会社、通信機会社関係の人とここの館長さんとでこの現地で防音対策の方法について話し合いをしました。

音を遮音するは簡単なのですが、問題は機械が熱を出すので機械室が暑くならないよう空気を回して熱を逃がすという音はとめ、空気を回すという相反する難しい工事となりました。

当初、換気扇で空気を回す意見もありました。

メーカーの換気扇のカタログの騒音値は低いもので30dBと書いてありますが、機械室内のコンクリートに換気扇の音の反射音や拡散音なので音の増幅があり、おそらく38d近くまでになりこの音でクレームがつく危険性があります。

そこで私からの提案でここは自然換気しかないとお話しました。

通信機の熱の対流を起こす方法として、出入りできるドア付きの防音間仕切り壁の下と上に防音フードとサイレンサーを付け、冷たい重い空気を下から吸い、暖かくなった機械室の軽い空気を上の防音フードから出し、空気の自然対流を利用すれば機械室の熱をとることができると、私から話をしてこの案で決定しました。

IMG_9806.jpg



11月になると雪が降り、豪雪地域なので工事ができず、結局雪の解けた5月25日に工事となったのです。

五箇山の国道から100mくらい入った桂湖の道路のゲイトは例年でしたら、大型連休前の4月末には開通するのですが、今年はつい最近まで2mほど雪があったそうで、ゲイトには鍵がかかっており、開通していませんでした。

IMG_9800.jpg


館長さんに連絡をして鍵を開けてもらいました。

館長さんはこの週末の30日開通を予定しているということです。このゲイトからビジターセンターまで登りの道路が4kmありますので、今は大笠山の日帰り登山ができません。


先ず間仕切り壁メーカーの職人さんが木目調の特注の防音壁の施工から開始です。

通信機械の騒音値は57.2dBです。

IMG_9810.jpg



コンクリートに枠を取り付けます。

IMG_9813.jpg

IMG_9814.jpg



壁の取り付け、防音フード用の穴あけ


IMG_9822.jpg


防音壁の取り付け


IMG_9819.jpg


防音壁と防音ドアの取り付けはお昼までかかりました。


IMG_9821.jpg


お昼でメーカーの職人さんは帰り、これから我々が機械室のコンクリートの天井と一部壁に吸音用グラスウールをとめるスピンドルピンをボンドでコンクリートにとめます。

IMG_9807.jpg

IMG_9816.jpg

IMG_9818.jpg


板状グラスウールをピンの上から差し込み、化粧ボタンをさらにその上からピンに差し込みGWが落ちないようにします。


IMG_9826.jpg

IMG_9827.jpg

IMG_9828.jpg



この工法は工場騒音で以前よくやりました。

次に防音フードの取り付けと室内側のフードの穴のダクトにサイレンサーをはめ込みます。

IMG_9823.jpg

IMG_9824.jpg


この穴からの音漏れに細心の注意をはらわなければなりません。立派な防音壁があってもこの穴から音漏れがすれば防音の意味がないからです。

防音フードだけでは心配なので、あえて防音サイレンサーのダブルで遮音、吸音を強化しました。

機械室の床は外部のテラスの木の隙間のあるフローリングと同じです。ここの防音をしなければなりません。


IMG_9825.jpg


ここはゴムの防音マットを敷き込みます。

IMG_9829.jpg


夕方6時過ぎまでかかりやっと完成しました。

IMG_9835.jpg


館長さんに立ち会し騒音計で測ると32.1dBでした。機械の騒音値が57.2ですから25.1dBも遮音ができほっとしました。

IMG_9834.jpg


館長さんもニコニコ顔でした。

これで静かな環境になりました。桂湖の静かな大自然を求めてたくさんの人が来てほしく思います。いいところです。
posted by 山男のつぶやき at 08:25| Comment(2) | TrackBack(0) | 騒音と防音

2015年04月13日

ドラム室はガラスクロス額縁にしよう!

この間から防音室の見積もりで予算オーバーで頭を悩ましていました。

大建工業の防音建材で見積もったのですが、予算がないからここまで出せないと、住宅会社の担当者から他社メーカーで考えてくれんかとの言われていました。

そこで「デザインやかっこよさ別にしてくれるなら、吸音性能の高い旭ファイバーのガラスクロス額縁貼りでどうでしょうか?」

と私から提案しました。

IMG_9281.jpg

IMG_9278.jpg

IMG_9279.jpg


「わかった。福田さんに任せるよ。頼むね」

ドラムは低音域の125HZ〜250HZの周波数の音が大きく、ここを最大に吸音できる材料を選びます。

IMG_9280.jpg


生の板状グラスウールが最大ですが、工場騒音なら使えますが、防音スタディオにはとてもつかえないので、意匠性を考えるとガラスクロス額縁貼りが良いと考えました。


IMG_9282.jpg

IMG_9283.jpg


ドラムの遮音は床、壁、天井はRCコンクリート構造にしますので、遮音は先ず大丈夫です。

IMG_9198.jpg


問題はドラムという大音量を音をいかに吸音して弱めるかです。

平均音圧レベル85dB以上を長時間、耳に暴露を受けると聴覚障害の恐れがあります。

昔、長年機織り機械工場で働いてきた人が耳の聞こえが悪くなり、職業性難聴の人が増えたことでも知られています。

人の耳に優しいドラム室は徹底的に吸音です。

今回の防音室は予算と遮音吸音性性能の両立という難しいテーマでした。




posted by 山男のつぶやき at 08:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 騒音と防音

2015年03月31日

防音スタディオ@、A、B

この間から住宅会社の1級建築士さんから本格的なドラム、トランペットなどのスタディオ@、リスニングルームA、ピアノ室Bの防音室の設計見積りで何度も相談がありました。

いろいろ音の専門メーカーに問い合わせし見積りはもらったが、いざ工事を見てほしいと言うとみんなはそれはそちらでしてくださいと逃げる。工事を見てくれる人がいない、とうことです。

この見積り価格内で出来るなら、あんたからすべて防音材を仕入れるので工事を見てほしいと私に話がありました。


IMG_9198.jpg

IMG_9199.jpg


温熱環境が私の仕事ですが、騒音、防音も私の専門です。

しかし音関係の仕事は北陸では少なく、ほとんど商売にはなりません。


音響設計、遮音、吸音、透過損失計算、残響特性、防音工事などかなり専門技術を要します。

ご指名を受け嬉しいのですが、工事前の綿密な打ち合わせと現場指導が大変です。

温熱環境は冬と夏になると結果がわかります。しかし音は演奏した瞬間、不可、可かの結果の答えが出ますので真剣勝負です。








posted by 山男のつぶやき at 06:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 騒音と防音

2015年02月24日

通信機械の騒音測定と防音

取引先の社長より電話がありました。

「福田さん、病院の通信機が喧しく騒音測定して防音をどうすればよいか現地を見てくれんか」

大きな病院なので病院内の通信をする機械でした。

測定結果は67.3dB(A)でした。低い音の低周波なのでまず遮音、吸音の多重構造を勧めました。



IMG_8956.jpg

IMG_8957.jpg

IMG_8955.jpg

また床から振動で伝わる個体伝搬を防ぐために機械の下にゴムを敷くことお話ししました。

この機械は熱が発生するため完全にふさぐことはできず、メンテの為点検口を設けなければなりません。

ふ〜む!簡単そうで難しい防音工事です。



posted by 山男のつぶやき at 08:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 騒音と防音

2014年11月07日

耳栓しないと寝れないんです

隣の撚糸工場の音が喧しく、夜耳栓しないと寝れないという人から騒音の相談がありました。

正月3日以外24時間稼働している工場でした。

IMG_8276.jpg

IMG_8275.jpg

 
何度も工場の経営者に夜は静かにしてほしい訴えているのに、直してくれないということで弁護士に相談しているということです。

弁護士からは裁判になると騒音の国家資格の人の騒音測定データーが必要と言われ私に電話をかけてきたのでした。

国の環境基準、都道府県、市町村にも騒音基準があります。

ここの場所の市の騒音基準はC地域、相当数の住居と併せて商業、工業等の用に供される地域隣地境界線上で夜間50㏈以下でした。

測定すると68.5㏈でした。周りの環境、暗騒音は45㏈でしたので18.5㏈もオーバーして喧しいはずです。

IMG_8280.jpg

裁判になると時間がかかりますが、おそらく和解の方向で解決となる思うので頑張ってほしいと、過去の裁判事例をお話しました。

posted by 山男のつぶやき at 07:25| Comment(2) | TrackBack(0) | 騒音と防音

2014年09月21日

静かな五箇山のダム湖で防音診断

19日は金沢の工務店社長とYKKサッシの代理店社長と私と3人で富山の五箇山の山奥のダム湖のビジターセンターの防音診断でした。

ダムの桂湖はキャンピングカーでも泊まれる静かで風光明媚な公園になっています。


IMG_7920.jpg

IMG_7919.jpg


ここは私の大好きな大笠山の登山口でもあります。

この静かな山奥でなんで音の問題が発生しているんだろうと最初は驚きました。

桂湖ビジターセンターの施設はダムの管理棟と自然観察館を兼ねています。

IMG_7911.jpg

IMG_7912.jpg

訪れる人も最近多くなりこの山奥で携帯がつながらないので、管理棟の収納庫に携帯電話会社が電波の中継基地として機械を設置したのです。

IMG_7909.jpg

ところが訪れる人から機械のブーンという音が喧しいとクレームがつきました。

収納庫のすぐ横はダム湖が展望できテーブルが置いてあり、くつろぎの場所でした。静かにたたずむ湖を眺める場所に機械的音が気になるのです。

IMG_7905.jpg

現地では携帯電話会社の人、通信会社の人、ダムの管理棟の館長、我々と7人が防音をどうすればよいかを話合いです。

通信機は熱が出るので今は外部とは仮の木製のベニヤ板で仕切り、上部を熱を出すため木のルーバーで仕切っていました。

IMG_7914.jpg

木のルーバーの位置で騒音計で測ると53dB(A)でした。機械本体の位置で測ると57dBでした。(騒音計の測定写真を撮り忘れました)

このくらいの音でしたら、金沢の街中ではほとんど問題になりません。この湖の静かな場所なので問題が発生したのです。

周りの環境音(暗騒音)は35dBくらいなので機械が53dBですから、約20dBも差があり人間の聴音感覚では喧しいと感じてしまいます。

防音壁と防音ドアで完全に壁をつくれば簡単なのですが、携帯電話会社の人は中に熱がこもるので熱を出すことを考えてほしいと言われました。給気に防音フードつけ中の空気をダクト中間ファンで吐き出し、排気側の防音フードから排気すればいいとの意見も出ました。

IMG_7918.jpg

IMG_7915.jpg

IMG_7916.jpg

 
断熱と防音が専門の私は換気のモーターで空気を出せば熱は出るが、いくら静かな換気モーターをつけてもここの環境を考えれば、今度は換気のモーター音が問題となりますと話をしました。

結論は防音間仕切り壁をつくり、防音ドアを取り付け、間仕切り壁の上下の何か所かに防音フードをつけて自然対流で熱をだすことになりました。

音は止め、熱をだすという相反する問題を1時間余りの話合いで何とか結論が出ました。

工事は雪で通行止めになる前の11月中ごろまでとなります。

結論が出た後少し時間があり、館長さんが大笠山のあの雪でつぶれた7合目の山小屋はとりはらわれ、新たに頂上に避難小屋ができ、頂上で泊ることもできるのでぜひまた登りに来てくださいねと言われました。

登り4時間半、下り3時間半、速い足でも8時間歩くきつい大笠山ですが、また登りたくなりました。

帰りに林道脇の川から流れている清水の水を皆で飲むと工務店社長は

「これは冷たくで美味い水や。福田さんいいところ知っているな」とつぶやいていました。

IMG_7922.jpg
posted by 山男のつぶやき at 07:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 騒音と防音

2013年11月23日

エコキュート騒音訴訟、和解でやっと解決

IMG_5482.jpg

私は住宅の温熱環境が仕事ですが、もう一つ音環境も専門としています。しかし音ではほとんど商売にはなりません。今ではもっぱら音の悩み相談を全国の人から受け、ボランティアですね。

私のブログ記事にも何度も書きましたが、エコキュートやエアコンの室外機の騒音で夜寝られないという睡眠障害が起きています。

特に安い深夜電力で真夜中に稼働するエコキュートの騒音が社会問題となりました。

2009年2月に群馬県の高崎市で隣地に新築された住宅のエコキュートの室外機の低周波騒音で、睡眠障害でメーカーと住宅会社を相手取り2011年に訴訟が起こされました。

この訴訟の代理人の高崎市の井坂弁護士さんは自分の記事に詳しく書かれています。

結論は残念ながら和解でのみしか解決できなかったことです。結局、加害者側がエコキュートを自費で撤去して音の出ない電気温水器にかえたことでやっと解決したのです。

この裁判はエコキュートのメーカー、工務店、住宅会社の中で室外機の騒音で注目された裁判でした。

環境基準では深夜10時から朝6時を深夜時間とし、住宅地では騒音値を45dB(A)以下にする基準があります。

45dB(A)以下でも100Hz以下の低周波によって、睡眠障害、頭痛、血圧上昇、目まいなどの健康障害が起きています。

これを避けるために設計事務所、住宅会社、工務店はよく理解し、隣地の住宅に騒音の影響を少なくする対策をしなければなりません。

たとえば防音壁を設けるとか、室外機を出来るだけ隣地の住宅から離して設置する、狭い場所で隣地との距離がなく無理であれば、電気温水器を勧めるなど考慮しないと最終的にはこのような訴訟を起こされることになる可能性があります。

残念ながら裁判で低周波騒音と健康に関する因果関係まで踏み込んだことまでは判断されませんでしたが、エコキュートが設置され騒音問題が発生し裁判になり4年の歳月がかかった事実です。

被害者側も加害者側も4年という長い間、この問題に縛られるということです。

でも和解でしか解決できなっかったエコキュート騒音ですが、エコキュート騒音に警笛を鳴らした大きな前進です。
posted by 山男のつぶやき at 07:30| Comment(4) | TrackBack(0) | 騒音と防音

2012年12月28日

日経ホームビルダーに私の室外機の騒音対策の記事

11月の初めに工務店、住宅会社、設計事務所向けの東京の住宅技術専門全国誌の日経ホームビルダーの記者が来られ、エコキュートやエアコンの室外機の騒音問題の取材を受けました。

1月号のその記事が載りました。

P1020368.jpg


エコキュートの室外機の音を近隣に迷惑をかけないような防音対策を書いています。

P1020366.jpg


室外機は通常、貯湯タンクより15m、5曲がりまで可能です。
お隣がすぐ近くに寝室やリビングが面している場合には、できるだけ室外機を離れた場所へ設置することでかなりの騒音問題が解決します。

P1020367.jpg

また室外機の防音壁で一部囲む方法も提案しました。自宅に記者が半日もおられいろいろ技術的なお話をしたのですが、さすが記事の専門家ですね。限られた紙面の中でポイントを絞りわかりやすく記事を書いてくれました。

ただ残念なことに私の「福田温熱空調」が「福田温熱環境」になっていました。
昨日、東京の記者に電話したら初めて気づき、誠に申し訳ありませんと言われましたが、自分の名前はどうであれ私の騒音記事でエコキュートの騒音が少しでも世間にお役に立ち解決すればそれで充分ですと返事しました。

私の仕事は熱と音の環境問題をテーマとしています。考えてみると、福田温熱環境のほうが仕事の内容がわかりいいかも知れませんね。
posted by 山男のつぶやき at 09:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 騒音と防音

2012年11月03日

東京の日経ホームビルダーから取材

昨日は私のところに住宅の技術系の専門全国誌の日経ホームビルダーのO氏が来れれ取材を受けました。

2年前に住宅の換気のクレームについて取材され、全国誌の私の記事が載りましたが、今回はエコキュートやエアコンの室外機の騒音のクレーム問題がテーマです。

IMG_3087.jpg

私は温熱環境と、音環境の仕事をしています。

さすがベテラン記者のO氏はよく勉強されいろいろ騒音問題に詳しく質問されました。

100HZ以下の低周波騒音で夜眠れない苦情が全国で起きています。

環境省は音の物理的障害と心情的障害とに分け、物理的障害はA特性側定値、心的障害にはG特性という独自の騒音測定値の参照値というガイドラインを出しこの参照値を超えるものを低周波騒音公害とみなしています。

心的障害を受ける人が参照値以下であれば、10%の人が障害を受ける可能性があるが、90%の人には問題がないというガイドラインです。

G特性とう騒音測定はG特性補正回路のある騒音レベルレコーダーで計らないとわかりません。

通常の騒音計は物理量C特性と人間の感覚量に補正したA特性が計れます。

G特性は特殊な騒音計で低周波騒音の分析をのためにつくられた測定機です。

この参照値が問題になっています。このG特性の参照値が基準以下でも多くの人が眠れないなど障害を受けているのです。
この参照値のガイドラインで全国の都道府県、市町村の行政機関が基準の参考としており、低周波騒音公害はないと判断し、訴えが認められない現状が起きているのです。

私一人がブログで書いてもほとんどの人は知りませんので、全国誌に載せてもらえば少しでも音を出している人と障害を受ける人に少しでも考えてもらえ、お役にたてればいいなと思っています。

まあこんな話を0氏としました。

来月か1月号に記事を載せる予定と言われました。

とんな記事になるのか楽しみですね。
posted by 山男のつぶやき at 07:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 騒音と防音

2012年08月31日

防音、遮音技術の研修

昨日は石川県工業試験場で防音遮音技術の研修会に参加しました。

講師は(財)小林理化学研究所の吉村先生です。

IMG_2605.jpg

14〜15名の参加者があり、パーティションのメーカーや建設会社の技術者、断熱防音工事関係者など技術者です。

私がこの国家資格「騒音関係公害防止管理者」を取ったのは19年前です。

金沢には試験会場がなく大阪まで毎年試験を受け3年目にやっと合格ました。

音の性質、遮音、吸音、騒音対策、環境基準、公害対策基本法など私にはかなり難しい試験でした。

計算はほとんど√ルート計算とlogのロガリズム計算です。

昨日は久しぶりに基本に返り、この計算、測定の勉強をしました。

IMG_2610.jpg

IMG_2609.jpg

物体には必ず音に当たるとある音域がぬけて透過する物理的性質があります。

これをコインシデンス効果、又は固有振動数、限界周波数とも言います。

たとえばガラス3mmでは高音域の4250hzが抜けます。5mmでは2530hzの中音域が弱いです。

ですから同じ厚みのガラスを2重にしてもその弱い音域がぬけてしまいます。

そのため性質が違うガラスを2重にすると遮音性能がぐっと上がります。

これは防音の基本中の基本ですが、昨日の先生のお話で真ん中に薄い膜をサンドイッチした合わせガラスは技術的に進歩して音抜けが非常に少なくなり性能が良くなったと言われました。

合わせガラスは車のフロントガラスなど安全ガラスとして使われています。

講義が終わり県の職員が新しくできた音響試験室に案内してくれました。
去年完成の素晴らしい試験室で音源側、受音側を見せてもらいました。

IMG_2614.jpg

IMG_2613.jpg

IMG_2611.jpg

IMG_2612.jpg

金沢工業大学にもこれと同じ音響試験室があります。

県の職員の方はいつでも建築材料やドア、間仕切り戸など遮音性能など測れますので利用してくださいとPRしていました。


posted by 山男のつぶやき at 07:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 騒音と防音

2012年07月25日

オーディオルームの視聴会

5月17日のブログにも書きましたが金沢の前田ホーム様のN様邸のオーディオルームが完成、N様のご好意でオーディオの鑑賞をさせていただきました。

アンプだけでも10台以上、最大は高さ1.5m、90kgのスピーカーは大迫力の音でした。

IMG_2429.jpg

高温から低音まできれいな透き通るような音色でした。まるでコンサートホールにいるようでした。

真空管を使った方が音色がいいとN様が言われていました。

IMG_2433.jpg

IMG_2432.jpg

CDだけでも3000枚以上あり順番に並べ整理しないと違うところへ入れると次に探すのに大変だそうです。

IMG_2430.jpg

騒音計で室内と外で計ると当初計画していた遮音度以上でまったく外には漏れておりませんでした。室内は残響を抑えかなり吸音を強く内装を仕上げています。

オーディオ機器は温度と湿度で、特に湿度は50〜60%の間にして除湿機を付けっぱなししているそうで、湿度が高くなるとスピーカーからの音色に影響しいい音にならないそうです。

自分がかかわった音響の仕事ですので、お客様が満足されて大変うれしいですね。
posted by 山男のつぶやき at 06:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 騒音と防音

2012年05月17日

オーディオルーム完成、90kgのアンプ移動

約1ケ月前から工事にかかっていた車庫を大改造のオーデイオルームが完成。
お施主様のアンプの移動を皆でしました。

外国の有名なアンプで重さは90kg、高さ1.5m、いやあ大変でした。


IMG_2112.jpg


IMG_2111.jpg


IMG_2115.jpg

お施主様には工務店の社長と遮音、吸音などお話して、、お施主様の要望など打ち合わせをしています。

オーディオの方は特に音響関係が詳しく、音の響き、残響時間など言われることがあります。

音をとめる遮音はそんなに難しくはないのですが、残響特性までになるとかなり複雑な計算をしてその通り施工をしなけれなばなりません。

でもやりがいのある仕事です。
posted by 山男のつぶやき at 06:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 騒音と防音

2012年04月08日

ピアノ室の防音工事

ピアノ室のサッシを内窓をつけ壁、天井に遮音シートとプラスターボードを貼り、天井は吸音効果の高い天井材をはった防音リフォーム工事がありました。

リフォーム工事が完了し工務店の専務さんから以前とどのくらい遮音改良されたか測定を頼まれました。

音源はグランドピアノは95dBです。

IMG_1917.jpg

IMG_1918.jpg

サッシの外は以前は70dBでしたが内窓をつけたので53dBになり17dBも低くなり効果が出ています。

IMG_1919.jpg

IMG_1920.jpg

今回は換気扇と床は予算的なことで全く直しておらず以前のままです。

換気扇の外部フードで69dB、床下の基礎の風窓で73dBでした。

IMG_1926.jpg

IMG_1924.jpg

防音工事というのはすべての穴、隙間を直さないと完璧なものになりません。

専務さんは換気扇は予想していたが、床の基礎の外部の風窓からこんなにもれているとはと思ってもいなかったと防音工事の難しさを実感していました。

防音というのはバケツが1箇所でも穴があるとそこから水か漏れるのと同じです。

床、壁、天井、窓、換気扇すべてを考えなければなりません。
posted by 山男のつぶやき at 06:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 騒音と防音

2011年12月18日

ピアノ室の防音測定

お得意先の専務さんから既存のピアノ室の防音改修の計画があり、現状の騒音測定の相談がありました。

ご近所からクレームは出ていないのですが、この際、防音をしたいというお客様のお家です。
グランドピアノでした。

IMG_1524.jpg

IMG_1527.jpg

IMG_1529.jpg


ピアノをひいてもらうと92から95dBです。
そして左お隣の1.5m離れた境界線上で65dB、道路側の出窓の前で70dBでした。

IMG_1522.jpg

IMG_1523.jpg

この地域は住宅地なので昼間は55dB以下、夜間10時から朝6時までは45dB以下の国の環境基準があります。

夜間でしたら20dBのオーバーしています。

今専務さんが計画しているのは既存の天井、壁の上に遮音、吸音材を施工し、窓はインナーサッシを取り付ける計画です。

このお家の左に面する窓は6mmの空気層のペアガラスでしたが、これだけでは音は止めれません。

室内側の窓枠をふかしてできるだけ空気層をつけガラスの厚みを変えてペアガラスのインナーサッシをつけるようアドバイスをしました。
posted by 山男のつぶやき at 07:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 騒音と防音
最近のトラックバック