- 昨日は福井県あわら市の木下住宅の木下会長と地熱の回収システムの実験についてお話を聞きました。
木下会長は自然エネルギーを利用して住宅の冷暖房の燃費を少しでも安くできないかを研究している方です。
ユニークな研究をしている人と福井の建材問屋の営業の人に紹介していただきました。それから木下会長から特許出願について相談を受けいろいろ私からアドバイスしたことがあります。
木下様は3年前に地熱回収の実験棟を建て、大学の先生からのアドバイスも受け地熱データーをとっておられます。
地下5mに鉄管を埋め地熱で部屋がどれだけ外気より涼しくなるか、暖かくなるかデーターを見せてもらいました。
真夏外気が33℃でも室内は27度前後と理想的な涼しい環境でした。冬は昨日の温度ですが、見せてもらうと外気6.0℃、室内11.5℃、地下5mで12.3℃でした。冬でのわずかの暖房で室温をあげることができます。
木下会長はすでにお施主様の家を2軒この地熱システムを採用してもらい、お施主様の家のデーターをとっているよと言われました。
1軒は外気を直接地下5mに取り入れ室内に回す工法でした。夏は確かに室内は涼しくなるが、結露の水が地下の配管に溜まるのでこの水の処理をどうして抜くか研究しているそうです。いろいろ試行錯誤しながらほぼできたと言われました。
2軒目は外気からではなく室内の空気を地下を通して冷やす方法の家を去年の秋に採用してもらったといういことです。冬は地下の方が暖かいので結構あたたく、エアコンの弱運転で充分室内があたたくなった。1日100円の電気代で月4000円あまりの暖房費が目標にしていそうです。ただ2軒めは夏を経験していないから結露の水がどれだけたまるかまだ分からないよ、と言われました。
私は当初から外気でなく、室内空気を回す方が効率が良いので、そうすべだ言っていました。24時間の換気システムは義務化だから換気はすでにあるので、外気の湿度の高い空気をやめて、室内の空気を冷やしたり、温めてたりだけにするのが、結露が少ないのじゃないかと思います。
夏の結果が楽しみですね。
2014年03月21日
地中5mの地熱回収
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