2019年02月19日

贈与税減免のための外皮UA計算


このところ、住宅建設資金で親からもらう贈与の贈与税の減免対策で温熱外皮UA計算の依頼が多くなりました。

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今現在、親から住宅資金の贈与の枠は最大1200万円ということです。

700万円までは贈与税がかかりまんが、枠の残り500万円については省エネ住宅で申請すれば税金が控除されるので、そのためには外皮UA計算で証明する必要があります。

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外皮計算費用や工務店様の代行申請費用を払っても申請する方が得だということです。

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ZEH申請やフラット35sなどで外皮計依頼はかなり計算してきましたが、贈与税減免のための外皮計算はここ最近です。

国の省エネ住宅政策です。高気密高断熱住宅のメリットですね。

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消費税が10%になるにつけてこの親からもらう贈与の枠が3000万円になるようです。

省エネ住宅にして、3000万円を親から出してもらえると建てやすくなりますね。

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2018年12月29日

提出期限が年末までの2物件の温熱外皮UA計算、なんで年の瀬に重なるの?



木造2階建てと木造3階建ての図面が2社から外皮UA計算依頼の提出期限が年末までと言われ
時間との闘いで超ハードな年末となりました。

なんで2物件が寄りにもよってこの忙しい年末に重なるのでしょうか。

2階建ては何とか提出しました。

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問題は3階建てです。

社長さんより
「ゼロエネ住宅の申請をするのでとにかく急いでほしい」

「ZEHのベルス申請でエネルギー削減率26%以上にしないと、ZEHの補助金対象にならない。1次エネルギー計算も頼むね」

まず頂いた図面と断熱材厚み種類、樹脂サッシの仕様など計算してみました。

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結果は0.49w/m2・k。これではエネルギー削減率26%以上は無理でした。

社長さんからは「福田さんなぜ?クリヤーできないの?」

「社長!屋根断熱材の厚みがたりませんね。それに3階建てなので1〜2階、2階〜3階、小屋裏の軒桁など階間部分の木材熱橋面積が通常の2階建てより大きのでどうしても不利です。まずZEHでしたら0.45w以下でないと申請してもまず不合格になります。天井にセルロースファイバーか屋根にウレタン吹き付けが最低でも250mm以上でしたら、なんとかクリヤーできます。社長!予算的に高くなりますが、できますか?」

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「そうか、250mmね、何とかするよ。とにかくZEHを通せるよう計算頼むよ」

こんなことで今頭を絞って計算中です。これをしなければ私の正月は来ないです。

う〜む!頑張るしかないな・・。






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2018年12月14日

審査官が外皮UA値計算を審査するポイント


公的審査機関からこの間の124坪の住宅の温熱外皮UA値計算の適合証明を貰いました。

添付書38枚も付けましたが、審査官からは窓日射取得量の数値の根拠の指摘事項がありました。

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外皮計算で一番面倒なところをさすが審査官は追求してきます。

冷房期 まず窓の方位の取得補正係数×メーカーの自己適合宣言書の数値=日射熱取得率

次に方位補正係数×窓面積×日射熱取得率=日射熱取得量となります。

この計算が非常に手間がかかり、外皮計算で一番苦労するところです。

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審査官によっては逆に取得量計算の結果がなぜこのような数値になるのか知らない人もおり、このような計算式ですと説明するとOKと合格とハンコを押してくれる人もいます。

昔のQ値計算からの違いは窓関係がメーカーの自己適合宣言書のデーターから入力し、計算根拠が複雑になり我々と同じく審査官自身も改正基準の勉強をしないと審査できない時代となりました。


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2018年10月11日

411m2(124坪)の住宅温熱外皮UA計算


住宅も延床300m2を超える大きなお家は温熱外皮UA計算書提出の義務化があります。

お得先の住宅会社から411m2(124坪)の外皮UA計算の依頼がありました。

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今まで100物件以上、Q値計算や外皮UA計算をして公的審査機関の適合証明を通してきましたが、延床300m2を超える物件は初めてです。

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中庭が多くあり、それに下屋根もたくさんあるので、桁、梁、胴差など木材熱橋面積の積算にとても時間がかかりました。

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窓はYKK APW430樹脂トリプル遮熱ブルーガラス、玄関ドアもYKK APWイノベストと高性能の窓です。

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壁、天井、床の断熱材種類、厚み、熱伝導率λ、土間床断熱の厚み、部位、寸法など図面詳細をよく見てパソコンに入力が間違いないか何度も確認します。

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計算結果は0.42w/m2・k。
国の次世代省エネ基準、北陸地域は0.87w/m2・kなので2倍以上断熱性能の良いUA値でした。

壁に外張断熱の付加断熱をすれば、断熱種類、厚みと実際計算してみないと正確には出ませんが、おそらく0.36〜0.38wくらいまで性能が上がるでしょう。

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計算はやっと終わりましたが、公的審査機関の適合証明を貰わないといけません。

通常の住宅は計算書は多くて30ページほどですが、このお家は38ページにもなりました。

これから審査官と計算書のやりとりが始まります。

設計士さんや現場管理の人であれば、ソフトを使いパソコンに打ち込みすればだれでも計算はできます。

しかし外皮UA計算のプロは適合証明を通すまでが仕事なので、これからが勝負です。

是正、指摘事項が必ず何回かあります。審査官により、土間断熱部位を徹底的に見る人、木材熱橋を細かくこだわる人。

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サッシの自己適合宣言書のU値、日射熱取得率と図面のサッシの寸法など、サッシ周りを徹底的に調べる人などそれぞれの審査官によつて重視する審査ポイントが違うことが多々あります。

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審査官からサッシ周りを徹底して是正、指摘が来ると、こちらも審査官以上にメーカーのデーターを調べつくし再計算をします。そうしないと通せません。

国の次世代省エネルギー基準の外皮UA計算マニュアルの解釈に関して審査官の拡大解釈や解釈の考え方の違いで審査官の主観が入り審査されることがあります。

おかしいなと思いながらも、その場合どうしても審査官の考えに従わざるを得ないこともありました。

はたしてどんな審査官が待っているのだろうか・・。




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2018年06月16日

温熱外皮UA計算依頼集中


温熱外皮UA計算の依頼がなぜかこのところ、集中してきて来ました。


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2軒は何とか計算しました。

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計算算入根拠書をつくるまでが時間がかかります。

やはり断熱材厚みとサッシの性能がUA値を高めるのに重要なポイントです。

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来週にまた依頼の予定があるので、2軒の計算が終わってやれやれです。

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審査機関でたぶん1回ではまず通ることはないですね。

添付書は約30枚も付けなければなりません。

それでも図面の不備、計算根拠の記載がないなど是正が来ます。

国交省のマニュアル通り計算をしてるのですが、審査官によって基礎断熱詳細部位、方位係数、温度差係数、日射熱取得率など、かなり細かいところまでこだわる人がいますので、これから審査官とのやり取りが勝負です。

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2017年09月07日

28年度申請外皮UA計算、YKK430の自己適合宣言書と首っ引き


28年度申請の住宅温熱性能計算外皮UA計算はサッシの性能数値の入力が今までの倍以上の時間がかります。

今回の住宅は床下フェノールフォーム100mm、壁、内、外のダブル付加断熱にYKKのトリプルガラス樹脂窓430と非常に温熱性能の高いお家です。

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28年度申請はガラスと枠を含めた窓の性能数値を入れなけれなりません、メーカーが公的試験機関に出した自己適合宣言書からスベリ出し窓、引き違い、勝手口ドア、大開口スライディング窓、FIX窓などそれぞれ分類し、U値や日射熱取得率の入力が大変です。

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計算結果UA値は0.38w/m2/kの北陸としてはとても良い性能でした。

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昨日、住宅会社に計算書を提出、石川県住宅センターの審査を受けます。

計算根拠書や関連テーター添付書が今までより2倍近くで39枚となりました。

果たして一発で合格は無理としても、2回で審査適合のハンコをもらえるかどうかどうかですね。

ちなみにこのお家は36坪、年間暖冷房費は暖房56500円、5ケ月暖房とみて月に11200円、冷房費は25000円、3ケ月冷房とみて月8300円余りのとても電気代が安い省エネ住宅となりました。これは窓の遮熱LOW−EトリプルAPW430のサッシの性能が大いに効果がでて性能アップになっていますね。

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2017年08月13日

28年度申請住宅性能適合証明は窓の日射取得率のガラス区分に手間と時間


この間から工務店様の依頼で住宅性能の適合証明の審査で温熱外皮計算して公的審査機関からやっと適合の合格をもらいました。

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今回は窓がYKK APW330と一部430の窓で430の性能はYKKから自己適合宣言書のデーターを頂き、日射取得率と熱貫流率のデーターを入力し大丈夫と思っていたところ、計算数値の根拠を示すように指摘事項が来たのです。

どうして平均日射熱取得(冷房期)のYKK APW430の数値がなぜ0.178なのか算出根拠を書きなさいということです。

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私の外皮計算ソフトは25年度からバージョンアップした28年度の最新の計算ソフトを使っています。

25年度はこのような窓種類とサイズごとの入力はしなくてよかったのです。

しかし28年度申請は窓の種類、サイズ、日射熱取得率が非常に細かくなり手間がかかります。

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国の基準マニアルを再度読みかえしたところガラスの仕様区分が1〜7まであり、日射取得型、日射遮熱型、熱反射ガラス1種、2種、3種、熱吸収板ガラス2種などガラスの仕様など考えて入れないとダメと分かりました。

計算ソフトは基本は1の仕様区分になっおり、この現場の窓仕様の4区分に入力すると0.178となったのです。

審査機関のハウスジーメンの審査官とこの計算根拠の説明のやり取りをして、やっと適合の合格のハンコをいただきました。

窓の種類それに対して国の基準が複雑になり、これからの温熱計算の住宅性能適合証明には時間がかかりそうです。

まだまだ勉強です。
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2017年03月24日

JIOより、温熱外皮UA計算の日射熱取得率をH28年基準に指摘是正


この間から住宅会社から依頼の温熱外皮UA計算で審査機関のJIOから窓の日射熱取得率を28年基準に直すよう是正処置がありました。

25年度基準まではガラスの種類のみの日射熱取得率でしたが、28年は木製、樹脂、アルミ樹脂複合、金属窓など窓枠ごとの取得率の基準がより細かく改正されました。


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木製、樹脂窓でも3枚、2枚、単板ガラス、その中で日射取得型、日射遮蔽型、熱反射ガラス1.2.3種など16もの取得率が違い、その数値を入力する作業が増えました。

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指摘事項は

「ガラスの日射熱取得率の数値の根拠が確認できません」との指摘です。

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審査を通すためには28年基準の窓の日射熱取得率を覚えて理解しておく必要があります。

温熱計算が今まで以上にこれから時間がかかりそうです。

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2017年03月13日

ああ!やっと4物件の温熱外皮UA計算が終わったけど・・。これから審査官とやりとりか・・。


この間から忙しい合間を縫って設計事務所と住宅会社から依頼の4物件の住宅の温熱外皮UA計算が終わりました。

温熱計算は集中しないと間違いや計算ミスがおきます。

なんとか4件目もほわりホットしました。


計算結果

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熱貫流率計算書

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外皮平均熱貫流率計算書

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土間床熱貫流率計算の根拠を図面に明記

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平均日射熱取得計算書(冷房期)

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平均日射熱取得計算書(暖房期)

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平面図に各種床の面積根拠明記

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立面図の方位と外壁面積根拠明記

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階間部分の木材熱橋面積の明記

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屋根母屋部分の熱橋面積根拠の明記

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外皮UA値計算根拠のまとめ

外壁、木材熱橋、基礎断熱の周長、と外皮面積

床断熱各種仕様材料の面積

屋根断熱と木材熱橋の面積比

各部位断熱構造と熱伝導率

窓サッシ玄関ドアのU値


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その他全部で21ページの計算書となりました。

でも計算だけではお得様から、お金はいただけません。役所の審査機関の適合証明のハンコをもらうまでが、私の仕事です。

審査官からの図面と計算書の整合など細かくチエックがあり、図面の不備やそれに対しての計算根拠が不明など、是正処置が必ずきます。どこを突っ込んでくるだろうか。

これから審査官との計算根拠についてのやりとりが始まります。

何回でやりとりで通せるかなあ・・

温熱計算のプロとして腕の見せ所なんですが、どんな審査官とやりとになるんだろうか、やはり気がもめますね。


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2015年10月27日

窓サイズごとU値入力の外皮UA計算とQ値計算



 
窓は寸法によって熱貫流率U値が違います。ガラスよりも枠の方の熱の移動が大きいからです。

サッシメーカーのカタログはガラス面積比の大きいU値の性能が良い数値をうたい文句にして強調しています。

外皮UA計算やQ値計算書の公的審査機関の審査官によっては、安全側計算としてU値一律計算では、同じサッシでも住宅の中の一番性能の劣るサイズのU値を入れないと認めない審査官もいます。

今回の住宅はリクシル樹脂サッシのエルスターX、トリプルアルゴンガス入りのサッシでしたので、窓サイズごとのそれぞれのU値で計算しました。

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リビングアメニティーのウインドアイの公的なデーターの各サイズを調べ入力し計算し、実際の温熱性能の計算をしてみました。

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しかしこれは大変な作業でとても時間がかかりました。

外皮UAの計算結果が0.34w/m2・Kでした。これを熱交換換気1種仕様でQ値計算すると1.3w/m2・Kとなります。

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外皮UAは換気の熱損失は入っておらず、1次エネルギー消費量計算ですることになっております。

 
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どうしても以前からの温熱Q値計算でどのくらいの数値かとう設計士さんも多く、私も長年Q値計算していると、外皮UAよりも馴染みのQ値の数値を性能判断としてしまいます。

窓サイズごと温熱計算は大変な手間ですが、勉強になります。

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2015年09月19日

外皮UA計の算審査官から、細かく指摘


このところ住宅会社、工務店さんより外皮UA計算の依頼が集中してきました。

ありがたいのですが、JIOの審査官から外壁と屋根断熱の取り合いの木材熱橋の外壁面積算入計算で、軒桁部分の断熱部と熱橋部の明細を書き再計算を指摘されました。

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優秀な審査官ですね。うーむなるほどよくチェックしています。

指摘されたので手書きで詳細図を書きました。もう一度計算です。

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私は温熱Q値、外皮UA計算で過去100件以上公的審査機関を通して適合証明を貰ってきましたが、今回はなかなか手ごわい審査官です。

審査官によって基準マニュアルの解釈の違いがあり、最終的には審査官の考えに従って修正しないと合格がもらえません。

多種多様な審査官の指摘された考え方に従い、ハンコを貰うのが私の仕事です。
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2015年05月15日

外皮UA計算依頼がぞくぞく


5月連休前に1件、連休中に1件、連休後今1件立て続けに設計事務所、工務店、建材問屋さんから外皮U値計算の依頼がありました。

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中には1次エネルギー消費量計算まで頼むと言われました。2件は計算し送付済みです。さあがんばって3件目です。
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2014年12月03日

外皮UA計算、窓サイズごとのU値入力に膨大な時間


低炭素認定住宅で外皮平均U計算でこれからは各メーカーの窓サイズごとの熱貫流率U値を入力しなければならない方向に進むようです。

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通常は国交省の(財)建築環境・省エネルギー機構(IBEC)の熱貫流率、日射取得率表から入力します。これはサッシの仕様によって最大公約数の熱貫流率を国が決めてこの数値の値であればOKという数値です。

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同じLOW−E複層ガラスの仕様でも窓枠とガラスの比率が違います。ガラスより窓枠フレームの方が熱の移動が大きいのです。

そうすると小さい窓の場合ガラスに対して窓枠フレーム率が大きく、どうしても窓全体の熱貫流率は数値が大きくなり、大きい窓より数値が少し悪くなります。

そこで窓サイズごとのU値を入れることで正確に窓の熱損失量の計算ができ、冷房季、暖房季の日射取得量が正確に反映、計算されますので、1次エネルギーの冷房、暖房消費量にも大きく影響します。

今回の住宅はYKK APW330 ガス入り、APW330真空トリプルガラスと一部他社の防火樹脂複層ガラス仕様のサッシでした。

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YKKAPが11月20日の公表した(社)リビングアメニティー協会の公的な試験機関の窓サイズごとのU値入力で計算しました。

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IBECのデーターでしたら、もう適合証明申請で100件近く計算してきましたので、簡単で時間がかかりません。

しかし各サイズごとのU値入力は大変でした。巾、高さ、品番など表から正確に読み取り入力するだけで1時間半もかかりました。

これから審査機関の役所がここまで要求してくると膨大な時間がかかります。

サッシメーカーが窓サイズごとのU値を自動リンクできる外皮U値計算ソフトを開発してほしいですね。あの時間を思うと、少し高くても買いたいです。

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